2022.12.09

「内閣総理大臣賞」はファッションレンタルの『airCloset』 「第4回 日本サービス大賞」にEC関連サービス多数選出

岸田文雄総理大臣(左)から表彰を受けるエアークローゼットの天沼聰CEO(右)

公益財団法人日本生産性本部 サービス産業生産性協議会は12月6日、革新的な優れたサービスを表彰する「第4回日本サービス大賞」の受賞サービスを発表した。最優秀賞である「内閣総理大臣賞」には、エアークローゼットが運営する月額制ファッションレンタルサービス「airCloset」を選出した。他にもEC関連サービスが多数受賞した結果となった。

「日本サービス大賞」はサービスの高度化と産業の発展を先導する「革新的な優れたサービス」を表彰している。優れたサービスの本質である、サービスの送り手と受け手の「価値共創」を軸に、①顧客から見たサービスの良さ(明快性、革新性、優越性)②「サービスをつくりとどけるしくみ」の良さ(明快性、革新性、優越性)③成果(顧客価値、事業の継続性・発展性)④サービスイノベーションを通じた社会の発展への寄与(モデルとしての期待)――といった観点から、定性的・定量的に段階的な審査を行っている。

「第4回 日本サービス大賞」は国内のサービス提供事業者から749件の応募があり、日本サービス大賞委員会の村上輝康委員長(産業戦略研究所 代表)など有識者8人が審査を実施。「内閣総理大臣賞」「経済産業大臣賞」「総務大臣賞」「農林水産大臣賞」「国土交通大臣賞」「地方創生大臣賞」「JETRO 理事長賞」「優秀賞」「審査員特別賞」に30サービスを選出した。




「airCloset」の評価ポイントは?


「内閣総理大臣賞」を受賞した「airCloset」は、プロのスタイリストが選んだ着こなしを楽しめる、シェアリングによる月額定額制ファッションレンタルサービス。サイズや好みなどをオンライン上で登録すると、約 300 ブランド 35 万着以上から AI による補助を得てスタイリストが厳選した洋服が自宅に届く。返送する際のクリーニングは
不要で返却期限もない。気に入った洋服は購入可能。30~40代の働く女性を中心に新しい洋服と出会うワクワク感を提供している。



評価ポイントは、人と IT のベストマッチを追求しており、独自のオンラインサブスクリプション、パーソナルスタイリング提案、シェアリング特化物流システムを構築
し、ファッション産業の新たな姿を創出していること。スタイリストの技能を顧客評価等で可視化、会員満足の分析など、生の声×データ活用の学習サイクルを回していること。アパレル廃棄問題に対峙し、廃棄率ゼロの実現を目指す持続可能な仕組みを構築し SDGs にも貢献していることなどが挙げられた。

エアークローゼットの天沼聰CEOは、「この度は、名だたる企業の皆様がひしめく中、名誉ある賞をいただき、誠にありがとうございます。創業10年未満のスタートアップ企業の総理大臣賞受賞は初、さらに『スタートアップ創出元年』である2022年の受賞と、大変光栄に存じます。ゼロから新しい市場を開拓する我々のようなスタートアップが日本経済再生の原動力となり、持続可能な未来を作ることを証明してまいります」とコメントした。

さらに、天沼CEOは、「今回の受賞は、サステナビリティ意識の向上とそれに伴った消費行動の変革が進む現代において、改めて弊社の事業がこれからの日本にとって大切であるということを証明していただいたと感じております。ファッション業界において、創業当初よりサステナビリティ・循環型のサイクルを意味する『サーキュラーファッション』を目指してきたエアークローゼットにとって、ファッションレンタルは娯楽・嗜好的なサービスという一側面だけではなく、本質的にサステナビリティに通ずるサービスであることが証明され、かつ期待していただけた嬉しい結果だと考えています」とコメントしている。

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