2020.05.05

大田市場・仲卸初のD2Cサービス「大田市場直送.com」 プロが選んだ生鮮食品ECサイトをWe Agriが開設

テックファームグループで農水産物流通ソリューションを手がけるWe Agriは4月30日、大田市場で流通する青果や魚などを直接消費者に届けるECサイト「大田市場直送.com」を開設した。新型コロナウイルス感染拡大で買い物に不安を持つ消費者と、外食需要の低下により余った生鮮食品をICTでつなぎ、大田市場の仲卸として初となるD2C(Direct to Consumer)を実現。3密回避やフードロス削減に貢献する考えだ。配送可能エリアは、東京、神奈川、千葉、埼玉。

「大田市場直送.com」では、大田市場で仲卸を手がける大治が商品の調達を担当。日本一の青果取り扱い規模を誇る大田市場から、仲卸が目利きしたこだわりの生鮮品を消費者に届ける。取り扱い商品は、「2000円 新鮮野菜7品 フリー・チョイス・セット」「3000円 果物・野菜お楽しみチョイスセット」などを用意した。



「1万円プレミアムセット」「朝穫れ新鮮野菜おまかせセット」「晴れの日セット」など、さまざまな企画商品の掲載も予定している。大田市場の食材は、普段は飲食店や高級スーパーなどのみに提供しているという。特に入荷数が少なく、一般的な小売店では手に入りにくい有機JASの青果や朝穫れの東京野菜は本サイトならではの商品とし、外出することなく質の高い生鮮食品を入手できる消費者にとっても、巣籠生活の楽しみになると期待を寄せている。

今後はUI・UXの改善を図りつつ、テックファームグループでAI・データサイエンス事業を手がけるギャラクシーズによる購買データの分析を実施し、より消費者の嗜好に合わせた商品を提供していくという。

新型コロナウイルス感染拡大に伴い、他者との接触や混雑が懸念されるスーパーでの買い物に不安を抱える消費者が増加している。一方、外食需要の低下により飲食店に供給されるはずだった青果などの生鮮食品が行き場を失い、供給過多に陥っている。テックファームグループでは、このように困っている人同士をつなげるのがICTの役割であると考え、仲卸と消費者を直接つなぐD2Cサイトの立ち上げに至ったとしている。

“プロの目利き”である仲卸が厳選した商品を取り扱うことで、「自分の五感を使ってより良いものを選びたい」とい考える消費者に安心を提供できるとしている。これはアフターコロナでも価値を発揮できるポイントであり、アフターコロナを見据えた消費者向け新規事業として運営していくとしている。またこれを機に国内消費者の購買データを収集し、主力事業である海外向けの輸出にも生かしていく予定だという。


「大田市場直送.com」

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