2021.11.19

アパレルプロデュースまで手掛けるライブコマーサー『ももち』に「ライブコマースの可能性」を聞いてみた

アパレルブランドを発表したライブコマーサーの「ももち」こと牛江桃子さん


「プロデュースした青汁3000個が10分で完売」「コラボした洋服7000着を数日で販売」など、すごい実績を積み上げている人気ライブコマーサーのももち(牛江桃子さん)が、自らプロデュースしたアパレルブランド「Lil Ambition」を発表した。アパレルブランドの発売は11月27日だが、発売に先駆け11月20〜21日の2日間、 東京・代官山で展示会を行うということで、取材にお伺いした。ブランドの魅力だけではなく、日本で定着しそうでなかなか定着しない「ライブコマースの可能性」についても聞いた。


【「ももち(牛江桃子)」のプロフィールはこちら】


――「ライブコマーサー」って何ですか?

ライブコマースでモノを売る人を「ライブコマーサー」と言っています。「ライブコマーサー」という言葉は自分で作りました。2年前くらいから毎日、ライブ配信をし始めました。ライブコマースって楽しいなって思っていたときに、名前を付けようと思って「ライブコマーサー」ってこれまでない職業だけど、名乗って広めていこうと思って言葉を作りました。

――ライブコマースとテレビショッピングの違いは?

テレビショッピングとライブコマースの違いは、ライブコマースはライブ配信なので編集できない分、嘘が付けない。その分、信頼性が上がったり、「この商品かわいい」といった言葉が視聴者の心に直接伝わってくる。今来たコメントを今返せるので、疑問や不安をすぐに解消できる。「この袖どうですか?」と聞かれて「ここ短いですよ」と伝えて、「短いんだ。じゃぁ買おう」と思ってもらえる。背中をリアルタイムに押すことができるから買っていただけるんだと思います。ライブコマースはスマホ1個でどこからでも配信できるので、今、この同じ画面で一緒に配信を作れるというのも強みなのかなと思っています。

――日本でライブコマースがなかなか普及していない理由は?

さまざまな要素が重なっていると思っています。日本の方はたぶん押し売りされるのが好きじゃないというのが一つあるかなと思います。店員さんに話しかけられるの苦手な人もいます。ただ、ライブコマースって店員さんじゃなくて、その分野の専門家(オタク)が話すんですよ。私は服のオタクだから、本当に服が好きだから「これ本当に良くて」と心から言える。その分野のオタクがライブ配信でファンとコミュニケーションを取りながらやることによって、視聴者も「この人なら信用できる」と思ってくれるから、モノが売れると思っている。

日本でまだライブコマースが盛り上がり切っていないのは、オタク要素のある方が「ライブコマーサー」になっていないからだと思う。なんとなく好きっていう方がやっていたり、お仕事でやっていたりするとそこまで伝わらない。オタク要素があり、熱意のある「ライブコマーサー」が育っていけば、もっともっと盛り上がっていくと思います。


ももちさんのライブコマースのようす

プラットフォームの問題もあって。モノが買えるライブ配信のアプリを開発されている方もいますけど、そこにファンが来ないというのもあると思う。今後、インスタグラムがライブ配信でも物が買いやすいシステムになっていくと言われているので、そうなったときに日本のライブコマースも一気に盛り上がると思います。日常的に情報を見ているところに、かわいいと思うモノが出てくると、購入したくなると思うので、皆が使っているアプリでライブ配信も購入しやすくなると買う人が増えると思います。時間の問題かなと考えています。

――「ライブコマーサー」を広げていきたい?

「ライブコマーサー」って名乗っているのが私だけなので、広げていきたいですね。おとといYouTubeで動画アップして、昨日ライブコマースで同じ商品を紹介しました。するとコメント数が圧倒的にライブコマースの方が多くて、コミュニケーションをとることで買っていただける方も多かった。しかもみんながコメントで「買ったよ」「買ったよ」と言ってくれるので、「みんな買っているなら私も買おう」と背中を押されるの大きい。ライブコマースの可能性は大きいと思うので、配信する人も増えていくと思います。


――アパレルブランドのプロデュースは初めて?

プロデュースの商品を作ってライブコマースで販売するということはありましたが、ブランドの立ち上げは今回が初めてです。


アパレルブランド「Lil Ambition」を発表

――アパレルブランド「Lil Ambition」とはどんなブランド?

「Lil Ambition」というのは「小さな野望」という意味。「服のように運命だって選びたい」というコンセプトがあります。「スーパースターになりたい」「お金持ちになりたい」というような大きな野望を叶えるのは難しい。大きな野望を叶えるためにはまず目の前の小さな野望を叶えていくことで自信を持ってほしいと思い、ブランド名を決めました。


カラー展開が豊富

「Lil Ambition」はカラー展開を豊富にしていて、「普段着ないようなカラーに挑戦する」といった第一歩を踏み出してもらったり、細身に見えるデザインに特化しているので着ると少し細く見え、「痩せたい」という小さな野望を叶えて、大きな野望に挑戦してもらえるような服になっています。


細身に見えるデザインも特徴


「Lil Ambition」公式オンラインストア
https://lilambition.com/





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