2021.09.25

家電ECサイト「ecカレント」、需要捉えた新商品やリサイクルサービスなどでEC売上拡大

携帯炭酸飲料メーカー「PRODIソーダガン」の販売を開始

家電ECを手掛けるストリームの成長が続いている。2021年2―7月期(中間期)のEC売上高は、前年同期比5.5%増の138億7200万円。コロナ禍の巣ごもり需要拡大で活況だった前期からの成長を継続している。旗艦店である「ecカレント」では、ソーダガンなど需要の変化を捉えた商品や、SDGsを意識した家電リサイクルなど新たなサービスを打ち出している。

巣ごもり需要の拡大もあり、サイトでは生活家電が売り上げを伸ばしている。その中でも冷蔵庫や洗濯機など設置を伴う大型家電が好調だという。「自社サイトのチャットサービスを活用した商品提案や配送対応が、大型家電の販売増加に結び付いている」(広報担当)と言う。

テレワークの浸透により、PCや無線ルーターなど周辺機器の販売も好調だ。「外出自粛による需要拡大が一巡した感はあるが、各販売カテゴリーとも好調を維持している」(同)と言う。

「おうち時間」の増加を受け、新たな需要に対応するような商品の拡大も進めている。

7月15日には、携帯炭酸飲料メーカー「PRODI(プロディ)ソーダガン」の取り扱いと販売を自社サイトで開始した。在宅率の上昇に伴う、健康志向や家飲み需要の拡大を受けてのものだ。

消費動向や需要の変化を見定め、取り扱う商材は今後も拡大していくという。家電レンタル事業の利用データや商品トレンドも、EC事業の商品管理に活用されている。


宅配便リサイクルサービス「リタクル」を開始

自社サイトである「ecカレント」で特徴的な取り組みの一つが決済手段の多様さだ。近年市場規模を急速に拡大しているスマホ決済も積極的に導入している。

2019年12月には「メルペイ」、2020年9月には「PayPay(ペイペイ)」のネット決済機能への対応を開始。9月には新たな対応決済手段として「au PAY」も導入した。

ユーザーの環境によりポイント還元率や使用範囲が異なる中、有力な決済サービスを広く導入し、ポイントを活用した購買の活性化につなげる考えだ。「利便性向上の観点から、新たな決済手段は今後も積極的に導入していく」(同)と言う。

近年はEC事業のノウハウを活用し、物販EC以外の分野でも事業の幅を広げている。2020年4月に開始した家電レンタル事業に続き、8月2日には宅配便リサイクル事業も自社サイト内で開始した。

リネットジャパングループのリネットジャパンリサイクルと提携して行う「リタクル」では、不用になったパソコン・小型家電を梱包された段ボール単位で回収し、国の認定工場で再資源化処理を行う。

回収料金は一箱1958円(税込)。「ecカレント」などストリーム運営サイトがサービス利用券の販売を担う。


「ecカレント」
https://www.ec-current.com/





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