日本酒の蔵元「吉乃川」、プレミアム日本酒をマイボトルで「おかわり」できるサービス「カヨイ」を提供

1548年創立の老舗の日本酒の蔵元・吉乃川は今年8月20日、自社ECサイト「吉乃川公式オンラインショップ」をオープンした。同サイトでは、特別な日本酒を、特注のマイボトルで「おかわり」できるサービス「カヨイ」を提供している。昨年6月、同社はクラウドファンディング(CF)限定で、「カヨイ」の会員を募集した。募集開始から約2日で完売し、500万円以上の応援購入が集まった。


「カヨイ」特注ボトルには、酒蔵の醸造タンクと同じ素材のステンレス「SUS316L」を採用

「カヨイ」のモチーフは、マイ徳利でお酒を購入する、江戸時代のエコロジーな風習「通い徳利」だ。特注のステンレスボトルに限定酒を詰めて提供。会員がボトルを送り返すと「おかわり」ができる。顧客ごとにロットナンバーが刻印されたボトルを、「マイ徳利」として利用する。


マイ徳利で酒を購入する「通い徳利」が「カヨイ」のモチーフ

CFでは、最大4回分日本酒のおかわりができるプランを提供。提供終了後も、「おかわり」復活を熱望する声が多数届いていたという。


「カヨイ」のサービスイメージ

そこで、提供体制を整え、新設した自社ECサイトでも「カヨイ」に申し込めるようにしたという。今後「カヨイ」では、搾った後すぐに低温貯蔵した酒や、無ろ過の酒、杜氏によるスペシャルブレンドなど、プレミアムな日本酒を提供していくという。

価格は、新規申し込みの場合、「特注ボトル1本」「ボトルに詰めた日本酒」「送料」がセットで税込1万2000円。毎月1回限定の「おかわり」は同5000円で提供する。


1548年創立以来の伝統を受け継ぐ吉乃川の酒造りの一場面