ベクトルの子会社であるスマートメディアは5月10日、マルチチャネルコマースプラットフォーム「Shopify(ショッピファイ)」のAPIを利用したEC事業者向けオウンドメディア構築ツール「Clipkit for EC(クリップキット)」のβ版をリリースした。ECサイトが抱える認知獲得や集客の課題解決をテクノロジーとコンテンツで支援する。リリースに伴い、初期費用と1年分の利用料金が免除となる「Clipkit for EC」無料モニターの募集も開始した。
「Clipkit for EC」は、「Shopify」のAPIを利用することで記事コンテンツでの商品の販売を可能にするEC事業者向けのオウンドメディア構築ツール。オウンドメディアの記事内に「Shopify」のカートボタンを埋め込むことができ、「Shopify」側で更新した価格や在庫数が自動的に記事にも反映される。
LP作成機能では、PCがもちろんスマートフォンにも最適化したLP(ランディングページ)をページ数無制限で制作可能。テキストと画像があれば、ブログ感覚で洗練されたデザインのLPを作成できるという特徴も備えており、デザイナーやコーダーがいなくても美しいLPを簡単に制作できるとしている。
さらに月間1億PVを超えるメディアプラットフォームを運営するスマートメディアの制作メンバーが専属編集チームを構成し、コンテンツ制作、メディア運営、広告配信までを一気通貫で代行するプランも提供する。
β版のリリースに伴い、初期費用と1年分の月額費用が無償になるモニター(3社限定)の募集を開始した。モニターの内1社には、無償の記事制作サービス(1カ月最大5本、最大6カ月30本)も提供する。専用のフォームで応募を受け付けており、締め切りは5月31日18時。
スマートメディアは、エンジニアのいない企業でも気軽にWebメディアを構築できるSaaS型のWebサイト構築ツール「Clipkit」とともに、SEOやSNSで潜在ニーズを掘り起こすことを目的としたコンテンツ制作のサービスを提供しており、累計700社以上のコンテンツマーケティングを支援してきた。
コロナ禍で高まるEC化やD2Cブランドの急増により、EC事業者にとって認知や共感の獲得や集客・販売促進の難易度が急速に高まり、その解決策のひとつとして、オウンドメディアやSNSからブランドのこだわりやストーリーを伝えるコンテンツマーケティングが重要視されている。
一方で、オウンドメディアの運営やユーザーを増やす施策を講じるには、ノウハウやスキルのある人材が必要となり、その重要性に気がついているものの着手することができていないEC事業者も多いとし、「Clipkit for EC」の開発に至ったとしている。世界175カ国で170万以上のネットショップが運営されている「Shopify」のAPIを利用することで、EC事業者の集客における課題の解決を支援する。