2020.11.02

オンライン薬局「ミナカラ」、医薬品のPB開発プロジェクト本格始動 すでに12商品が決定

オンライン薬局「minacolor(ミナカラ)」を運営するミナカラは11月2日、医薬品のプライベートブランド(PB)企画開発プロジェクトを正式に開始したと発表した。すでに12商品の発表が決定しているとし、今後も医薬品製造メーカーとの提携を推進していく考えを示した。

ミナカラでは、医薬品製造メーカーと共同で、薬剤師考案のPB医薬品の開発を実施している。オンライン薬局ならではの強みを生かし、患者ニーズの調査から販売後の薬剤師によるアフターフォローまでを一気通貫で行う。容量やパッケージ、購買体験にこだわり、患者のニーズを叶える商品を提供している。


プライベートブランド医薬品ができるまで

プライベートブランドに関する事業検証は2018年3月よりスタートしており、PB医薬品を活用した新たな患者体験の検証、患者ニーズの医薬品製造メーカーへの提供と製品改善へ反映等の検証を進めてきたという。また医薬品開発プロセスにおいては、ZoomやSlackといったオンラインコミュニケーションツールの製薬企業への導入サポート等も行うなど、製薬企業のDX支援と開発プロセスの改善も行ったという。

これまでの事業検証フェーズを通して、ステロイド抗炎症外用薬(ラシュリアPEクリーム/2018年7月発売)、ヘパリン類似物質乳液(ヘパリン類似物質乳状液「JM」/2019年1月発売)、医薬品リップクリーム(クチピアLip/2019年11月発売)、水虫治療薬(ハイミズムシールEXクリーム/2020年4月発売)などの提供も実現。最近では2020年8月に、ジャパンメディックと共同開発したデリケートな部分のかゆみを抑える「デリナースクール」の販売を開始している。


2020年8月にはデリケートな部分のかゆみを抑える「デリナースクール」発売

事業検証期間を通し、オペレーションや医薬品開発、ブランディング構築などの改善が進んだことから、このほどプロジェクトの正式発表に至ったとしている。すでに12商品の発表が決定しており、今後も参画可能な医薬品製造メーカーとの提携を推進していく考えだ。

プライベートブランドについてミナカラでは、同社が持つユーザーマーケティングデータと薬剤師の知見を活用し、医薬品製造メーカーに寄り添い、ユーザー満足度の上がりやすい商品の企画開発を進める点が強みだとし、今後もさまざまな医薬品メーカーとともに、顧客の求める医薬品を生み出していくとの考えを示した。


オンライン薬局「minacolor」
https://minacolor.com/

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