2020.09.09

フードシェアリング「TABETE」のユーザー数が30万人突破 コロナ禍で「支援消費」のニーズ拡大

ユーザー数の推移

コークッキングは9月7日、フードシェアリングサービス「TABETE(タベテ)」のユーザー数が、9月3日に30万人に到達したと発表した。8月の累計レスキュー食数(購入食数)5万食に続いての大台達成となった。ユーザー数・食数急増の背景には、コロナ禍で食品ロス削減の意識が高まった消費者による「支援消費」の増加があるとの考えを示した。

「TABETE」は、飲食店や販売店に存在する“まだ安全に美味しく食べられるのに捨てざるをえない状況にある食事”を、消費者にお得に提供することで「レスキュー」できるサービス。2018年4月のサービス開始からおよそ2年4カ月で登録ユーザー数30万人を突破した。「TABETE」を通じてレスキューされた食事の数は、2020年8月までで累計5万食(約2万5000kg相当)に達したという。

新型コロナウイルス感染症の影響を受けた2020年4月~5月は、ユーザー数、レスキュー食数ともに大きく増加し、4月7日~5月25日の出品数はそれ以前の時期と比べて約2.3倍、レスキュー数(購入数)は約2.2倍にのぼったとしている。こうした状況は、緊急事態宣言が発令された同時期に「支援消費」の需要が高まるとともに、それ以上に飲食事業者からの供給が増加したことによるとの考えを示した。

「TABETE」ユーザーを対象に実施したアンケートでも、ユーザーの半数以上が「『新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて余っています』と説明されている食材や食品を購入したことがある」と回答したという。購入理由を尋ねる質問では、「支援の気持ちで」という趣旨の回答が目立つほか、「もったいないから」という理由も多く見られたとし、出荷先の減っている生産者、在庫を抱える事業者などの困っている人たちの助けになりたいという気持ちで商品を購入する「支援消費」が増加しているとの見解を示した。


アンケートの結果、「支援」を理由に購入しているユーザーが多いことが分かった

コークッキングの川越一磨代表取締役CEOは、「この度TABETEのユーザー様が30万人を突破しました。普段より食品ロス削減のため、日々レスキューして頂いている会員の皆様に、改めて御礼申し上げます。TABETEは正式ローンチして約2年半経ちますが、まだまだ提供エリアに限りがあり、ご利用いただけない方が数多くいらっしゃることを承知しております。できる限り速いスピードで、お店のコミュニティ醸成に寄与し『ロスに困ったときに頼れるTABETE』を目指して、全国展開を進めてまいります。これからも、TABETEをどうぞよろしくお願いいたします」とコメントしている。


「TABETE」
https://tabete.me/

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