2024.09.25

2023年の物販系BtoC‐EC市場規模は4.83%増の14.6兆円 成長率は5%以下に【経産省「電子商取引市場調査」】

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経済産業省は「令和5年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」を実施し、9月25日に令和5年度(2023年)における国内の電子商取引(EC)市場規模を発表した。

2023年の国内のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は、前年比9.23%増の24兆8435億円に拡大した。



そのうち、物販系分野のBtoC-ECの市場規模は同4.83%増の14兆6760億円となった。EC化率は同0.25ポイント増の9.38%になった。

コロナ禍の反動、リアル回帰の影響を受け、物販系分野のBtoC‐EC市場規模の成長率は5%を切る形となった。


「食品、飲料、酒類」のEC市場規模は2.9兆円に


物販系分野のBtoC-EC市場規模の内訳をみると、「食品、飲料、酒類」が2兆9299億円、「生活家電・AV機器・PC・周辺機器等」が2兆6838億円、「衣類・服装雑貨等」が2兆6712億円、「生活雑貨、家具、インテリア」が2兆4721億円となった。これらの上位4カテゴリーが2兆円を超過するとともに、物販系分野の73%を占めている。





EC化率については、「書籍、映像・音楽ソフト」が53.45%、「生活家電、AV機器、PC・周辺機器等」が42.88%、「生活雑貨、家具、インテリア」が31.54%と高い水準となっている。


旅行サービスは35.87%増と大幅成長


サービス系分野のBtoC-EC市場規模は、同22.27%増の7兆5169億円になった。「旅行サービス」の市場規模が同35.87%増の3兆1953億円と大きな割合を占めている。コロナ禍の影響で大幅に落ち込んでいた旅行サービス、飲食サービス、チケット販売が昨年に引き続き大きく増加した。



デジタル系分野のBtoC-EC市場規模は、同2.05%増の2兆6506億円になった。「オンラインゲーム」の市場規模が1兆2626億円と大きな割合を占めているが、前年比マイナス3.6%と減少している。


BtoB-EC市場規模は10.7%増


BtoB-EC(企業間電子商取引)市場規模は同10.7%増の465兆2372億円だった。EC化率は同2.5ポイント増の40.0%となった。BtoCーECに比べ、BtoB‐ECの方が高い成長率となっている。



2023年のCtoC-ECの市場規模は、同5.0%増の2兆4817億円と推計している。


越境EC購入金額はいずれも増加


2023年における、日本・米国・中国の3カ国間における越境ECの市場規模は、いずれの国の間でも増加した。



中国消費者による日本事業者からの越境EC購入額は同7.7%増の2兆4301億円、米国事業者による日本事業者からの越境EC購入額は13.3%増の1兆4798億円となり、昨年に引き続き増加している。

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