2024.09.24

ギフト専門ECのタンプ、総額約10億円を資金調達 大丸松坂屋百貨店と協業開始

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ギフト専門EC事業「TANP(タンプ)」を展開するタンプは9月24日、ニッセイ・キャピタル12号投資事業有限責任組合をリードインベスターとした第三者割当増資などにより、総額約10億円の資金調達を実施するとともに、今回の投資家であるJFR MIRAI CREATORS 投資事業有限責任組合を運営するJ.フロント リテイリングが傘下に持つ大丸松坂屋百貨店との協業を開始した。調達した資金を活用し、法人向け新規事業をスタートさせ、ギフトプラットフォームとしてさらなる拡大を目指す。

タンプは、2万5000以上のアイテムを展開するギフト特化型ECサイト「TANP」を運営している。「ギフトプラットフォームNo.1」を目標に掲げ、「TANP」を通じた一般消費者向けのBtoC事業の拡大に加え、法人事業者を対象に3PL機能や大規模なキャンペーンに活用できるデジタルギフト機能の提供を中心としたギフトDX事業の展開を開始している。

新規事業として提供を開始したギフトDX事業の中心は、「デジタルカタログギフト事業」と「3PL事業」となり、「デジタルカタログギフト事業」では、企業イベント・キャンペーンなどに利用できるデジタルカタログギフト「TANP Ticket」を新たに展開する。



「3PL事業」では、メーカーやECプラットフォームを展開している企業に向けて、ギフトニーズに応えるシステム開発から、自社倉庫での商品の受託、加工・出荷をサポートするギフト3PL機能を展開する。



ギフトの購入時は、名入れ加工やラッピングを希望されることも多く、通常のECシステムでは対応が難しいという課題を抱えている企業も多いが、タンプは「TANP」のサイト・倉庫管理システムをフルスクラッチで開発しており、ギフト対応におけるシステム開発のノウハウにより各企業のシステム改修のサポートが可能。自社倉庫での商品の管理・ギフト加工・出荷作業を行っているため、各企業の商品を預かり、一般的な3PL事業者では対応が難しい名入れやラッピングを施した状態で顧客に配送する。

このほど、ニッセイ・キャピタル12号投資事業有限責任組合をリードインベスターとして、CYG Fund投資事業有限責任組合、JFR MIRAI CREATORS 投資事業有限責任組合、CRGインベストメント、あおぞらHYBRID2号投資事業有限責任組合、ANRI3号投資事業有限責任組合を引受先とする第三者割当増資を実施し、デットファイナンスを合わせ、総額約10億円の資金調達を実施した。

これに伴い、JFR MIRAI CREATORS 投資事業有限責任組合を運営するJ.フロント リテイリングが傘下に持つ大丸松坂屋百貨店との協業を開始した。

大丸松坂屋百貨店は、顧客基盤の拡大に向け、重点戦略の1つとして「オンラインタッチポイントの魅力化」を掲げている。特に公式通販サイト「大丸松坂屋オンラインストア」においては、ギフト市場の獲得を視野に、顧客ニーズにマッチした品揃えと高付加価値サービスを可能にするオペレーションやシステムの構築を追求している。

タンプは今回、信用力と顧客資産を持つ大丸松坂屋百貨店と協業することで、「ギフトニーズ特化の倉庫システム・オペレーションの強化」、「OMO(オンラインとオフライン販売の連携)における課題を解決するシステム開発」の新たなビジネスを展開を検討していく

両社の強みをかけ合わせ、新たな提供価値を共創するため、今後、具体的なサービス展開に向けて連携強化を進めていく考えを示した。

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