2024.07.07

Oriental Coffee Ventures、オイシックス・ラ・大地のCVCから資金調達 コーヒー専門越境EC「Heirroom」を強化

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Oriental Coffee Ventures 代表取締役社長 丸山伶介氏

日本発のコーヒースタートアップOriental Coffee Venturesはこのほど、オイシックス・ラ・大地のCVCであるFuture Food Fundを引受先とした第三者割当増資により、資金調達を実施した。調達した資金を活用し、2023年10月にリリースした日本最大級のコーヒー専門越境ECサイト「Heirroom(エアルーム)」をはじめとする事業のさらなる成長を目指す。

「コーヒーの次代を創る」をキーメッセージに掲げるOriental Coffee Venturesは、日本発のコーヒースタートアップ。日本最大級のコーヒー専門ECプラットフォーム「Heirroom」、クリエイティブコーヒーブランド「Lonich,(ロニック)」、コーヒー生豆、および関連器材の輸入卸、焙煎豆の卸売事業「ホールセール」運営し、これら3つの事業シナジーを追求しながら、サプライチェーン全体でロースターや消費者に価値を提供してしている。

2023年10月にローンチした「Heirroom」は、日本最大級のコーヒー専門ECプラットフォーム。コーヒーの中でも近年世界中で人気が高まっているスペシャルティコーヒーを扱う事業者のみが出店しているのが特徴で、アジア5カ国から45のロースター(焙煎業社/コーヒーブランド)と器具メーカーが提携し、各ブランドの個性的なスペシャルティコーヒーや最先端のコーヒー器具がそろう。



サービスローンチから現在まで大きなマーケティング施策は打っていないものの、SNSや初期ユーザーの口コミ等で利用者は堅調に増加し続けいる。全国各地の商業施設との取引も開始し、EC事業者という立場に留まらず、オンライン・オフラインの両面で「Heirroom」というプラットフォームの土台を構築。出店者の販路を広げ、同時に消費者が高品質なコーヒーに出会える場を拡大している。



2024年6月にはフィリピンにてテストローンチを実施したほか、2024年8月には韓国でのサービスローンチを予定しており、各国の生活・消費スタイルに合わせてグローバルにサービスを展開していくとしている。

今後はさらに機能を改善・拡充しつつ本格的なマーケティング施策を進め、4年後にマーケットシェアの4割を獲得し、アジア最大のスペシャルティコーヒーECプラットフォームになることを目指す。

「Lonich」は、世界中のオークションロットを含む、スペシャルティコーヒーの中でも極めて流通量の少ない希少なコーヒーを扱い、コース形式/OMAKASEスタイルでコーヒー、およびコーヒーを用いたアレンジドリンクを提供するコーヒーブランド。「めざましテレビ」や「GQ Japan」「日経新聞」「ELLE グルメ」等多くのメディアに掲載され、4年以内にアジアで15店舗を出店し、アジアを代表する高価格帯コーヒーブランドを目指すとしている。

「ホールセール」では、市場のトレンドを常に把握し、中米やアジアから高品質なコーヒー生豆、欧州やアジアから最先端のコーヒー器具を輸入し、「Heirroom」出店者を含む全国のロースターに販売している。カフェを含む飲食店向けに高品質な焙煎豆の卸販売も行っている。

このほど、イシックス・ラ・大地のCVCであるFuture Food Fundを引受先とした第三者割当増資により、資金調達を実施した。

「Heirroom」は、ローンチから順調にユーザー数が増加し、出店者・消費者双方からの確かな需要を確認できたとし、今後一層スピード感を持ってサービスの拡充・拡大を実現するため、食品EC・通販業界のリーディングカンパニーであるオイシックスグループからサポートを受け、「Heirroom」をより早く、より良いサービスにすべく、今回の資金調達実施に至ったとしている。

調達した資金を活用し、自社の展開する小売・流通事業を拡充し、業界のプラットフォーマーとしての基盤を強固にすると同時に、規模感とスピード感を持って新たなコーヒー体験を届ける考えを示した。

今回の取り組みにあたり、Oriental Coffee Ventures 代表取締役社長 丸山伶介氏は、「今回、Future Food Fund様からご出資を頂けることを大変嬉しく思います。Oriental Coffee Venturesは「コーヒーの次代を創る」をキーメッセージに掲げる日本発のグローバルスタートアップです。日本最大級のコーヒー専門ECモール『Heirroom』に加え、コーヒーの“クリエイティブ”を追求したブランド『Lonich,』そしてインポーターとして全国のロースター様の仕入れ、および飲食店様向けの高品質コーヒー調達をサポートする『ホールセール事業』の3つの事業を複合的に展開し、単なるEC事業者に留まらず、真の業界プラットフォーマーになるべくサプライチェーンの全体を通じて事業を展開しています。『Heirroom』というEC事業を消費者の皆様、また出店者の皆様にとってより良いサービスにしていくにあたり、この度のご出資を機にFuture Food Fund様並びに素晴らしいLP企業の皆様、そして食品EC・通販業界のリーディングカンパニーであるオイシックス・ラ・大地様にサポート頂くことで、Heirroomをはじめ当社事業の成長を一段と加速できると確信しています」とコメントした。


【投資家からのコメント】


▲Future Food Fund 投資担当 長谷川浩之氏

私個人は5年ほど前に友人からコーヒーの淹れ方を教わって以来、自宅でコーヒーを淹れることがほぼ毎日の日課になり、楽しみの1つとなっています。特にパンデミック中の米国では、家で過ごす時間が長く、カフェやレストランに行きづらい状況の中、自宅で美味しいコーヒーを楽しむことが日々を前向きに明るく過ごす大きな支えとなりました。

スペシャルティコーヒーのムーブメントは米国から始まり、今ではアジアや日本でも大きな市場を形成しつつあります。Oriental Coffee Venturesの「Heirroom」や今後さらに展開予定の実店舗「Lonich,」を通じて、日本全国およびアジア全域で、高品質なコーヒー豆を焙煎する中小規模ロースターの豆がより多くの人々に知られ、手に取っていただけるようになるだろうと考えています。多くの方々の日常に自宅で美味しいスペシャルティコーヒーを楽しむ時間を届け、アジアに新しいコーヒー文化を築いていってくださることを期待しています。




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