パルグループホールディングスの2024年2月期の連結決算におけるEC売上高は、前期比22.3%増の483億9700万円だった。パルの取締役 専務執行役員 プロモーション推進部部長 WEB事業推進室室長 コミュニケーションデザイン室室長を務める堀田覚氏は、「当社のもともとの企業文化として、”個の創意工夫”を重視している」と語る。
同社スタッフのSNS運用が、CVや訪問など、売り上げアップにつながっているようだ。
パルではSNS施策が、EC・実店舗の売り上げにつながっているという。
スタッフ約1800人がSNSアカウントで情報発信を日々継続的に行っている。全アカウントを合計したフォロワー総数は約1600万人。反応の良かった商品については、集中的に発信を行い、効果的なプロモーションにつなげているという。
蓄積した、SNS運用のノウハウは社内で共有するようにしている。
SNS上の取り組みだけでなく、各ブランドの好調な取り組みや情報をデータ化し、全体に共有。最良の選択が取りやすい状態にしているそうだ。
堀田氏は、「『パルクローゼット』では、ブランドごとに創意工夫しつつ、それぞれの強みを発揮・実現できるようなプラットフォーム・仕組みを用意している」と言う。SNSの運用についても、一定のルールを設けつつも、スタッフの自主性を重視して運用を任せているという。
▲「NIAU AI(ニアウエーアイ)」パルクローゼットの「春のパルクロウィーク(4月4~16日)」に合わせて、AIサービス「NIAU AI(ニアウエーアイ)」を本格リリースした。
同サービスは、①AI骨格診断 ②ファッションメイト ③AIフェイスチェンジーー3つのAI機能で構成している。
堀田氏は、「生成AIの活用は、選択肢の一つだと考えている」と話す。「AIが必須の時代になってくるが、今後どう活用していくかが重要。積極的に挑戦し、経験を積み、提供する機能をブラッシュアップしていきたい」という。
「『NIAU AI』はAI関連のプロジェクト名でもある。現在、3つのAI機能で構成しているが、今後AIサービスが増える可能性もある」(同)としている。