2024.05.19

テルウェル東日本、「道の駅マルシェ」を開設 初年度の売上目標は1億円、インバウンド顧客の利用狙う

NTT東日本グループのテルウェル東日本は4月22日、全国の特産品を取り扱うECサイト「道の駅マルシェ」をオープンした。来場者が2億人いるという道の駅マーケットを取り込むのが狙いだ。
 
「道の駅マルシェ」は、(一社)全国道の駅連絡協議会と共同で展開する。DXの遅れや、売り上げ拡大などの課題解決について協議会と議論し、協定を結ぶなど関係を深めてきたという。
 
取り扱う商品は、道の駅ブランドを生かして展開する。「道の駅の商品は目利きで選び抜かれ、リアルで買われている、安心の商品だ。実績のある商品を限定して出品できる」(営業企画部総合営業推進室スマートストア事業推進室)と言う。


▲全国の産品をラインアップ

新ECサイトはもう1つの戦略の柱として、インバウンド需要を捉えていく。
 
「インバウンドは来場者の約2割。地域の商品に対する訪日観光客の関心は高い。リアルで商品を見て、自国に戻った後の需要を捉えたい。GPSデータなどを基に、効果的な広告配信をするなどの施策を通じ、旅あと消費を捉えたい」(同)としている。
 
NTT東日本グループのアセットを生かしながら情報を持っている。それを上手に活用していく方針だ。
 
今後、商品拡充や販促も強化していく方針。「商品数が溜まってくれば、より地域性の訴求を進める。特集を月ごとに組んでいく予定。道の駅自身もアソート商品を展開する動きがある。それをEC側にも持ち込む。商品の良いところを取ってパッケージングしていく。そこでしか買えない、オリジナル商品を展開していきたい」(同)とした。
 
10月からは現在のECサイトをリニューアルして本格運用していく。「売り上げ目標は初年度で1億円。取扱商品は1000点、100駅との協業を目指す」(同)。
 
多くの道の駅との協業を進めるべく、「道の駅サミット」といった啓発・情報共有の機会などにも積極的に参加しており、「すでに40駅から手が挙がっている」(同)と言う。
 
社員の福利厚生やBtoBとして活用されているモール「テルウェルeすと」は、今後も並走して運営していくとしている。




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