2024.05.11

ZOZO、パーソナルスタイリング施設「niaulab 」体験者の「ZOZOTOWN」購入金額が約2倍

ファッションEC「ZOZOTOWN」を運営するZOZOはこのほど、ZOZO初のリアル店舗で超パーソナルスタイリング体験施設「niaulab by ZOZO」(似合うラボ)の体験者や応募者の実績、同店舗運営を通じて得たノウハウ、当社が思い描く未来の構想を公開した。抽選で当たった人だけが体験できる「niaulab by ZOZO」の応募者は累計約11万人で、累計約1000人が体験した。体験者の96.6%が「似合うが見つかった」と答え、「ZOZOTOWN」への訪問頻度が約1.5倍、購入金額が約2倍になるなどポジティブな行動変容も見えた。

ZOZOは、創業25年目を迎えた2022年5月、経営戦略「MORE FASHION × FASHION TECH」に、新たに「ワクワクできる『似合う』を届ける」を追加し、その意思を体現する象徴的な取り組みの1つとして、自分の「似合う」が見つかる超パーソナルスタイリングを無料で体験できるZOZO初のリアル店舗「niaulab by ZOZO」を2022年12月16日に東京の表参道にオープンした。ZOZO独自のAIとプロのスタイリストの知見をかけ合わせ、2時間以上貸切で個々の「似合う」を見つけるサービスとなる。

「似合う」の理解や受け止め方は多様であるため紐解くのは容易ではないものの、ZOZOではこの「似合う」の解明こそが顧客のニーズを満たし、自社ビジネスのさらなる成長の鍵になると考え、リアルな場で「似合う」の追求を行ってきた。

このほど、「niaulab by ZOZO」オープンから1年以上が経過し、同店舗を通じて得たノウハウや知見の一部を反映した機能がファッションコーディネートアプリ「WEAR by ZOZO」に導入されることを機に、「niaulab by ZOZO」の体験者や応募者の実績、運営を通じて分かってきたこと、自社が思い描く未来の構想を公開に至ったとしている。

「niaulab by ZOZO」は完全予約制で、抽選で当たった方だけが体験できる。応募者は累計約11万人で、平均応募倍率は100倍以上と、今もなお多くの応募を得ている。応募者の4分の1が「ZOZOTOWN」新規会員や、しばらく利用していなかった休眠会員の方であることから、既存ビジネスにも好影響を与えていることがわかった。



累計約1000人が「niaulab by ZOZO」を体験しており、体験後のアンケートでは、「体験の満足度」において10点満点中平均9.2点を獲得。96.6%が「似合うが見つかった」と回答した。これらの結果から、ファッションの好みや悩みをふまえ「似合う」スタイリングを可視化することに対する顧客のニーズは、非常に高いことが確認できたとしている。

体験者のポジティブな行動変容も見え、体験者の「ZOZOTOWN」への訪問頻度は約1.5倍、「ZOZOTOWN」での購入金額は約2倍に増えた。



体験中のやりとりや体験後のヒアリングの分析結果から、現時点での自社なりの「似合う」を構成する4つの要素として、「ジャンル」「味付け」「与えたい印象」「体型の悩み」を特定。この要素の中身は人の好みや悩みによって異なり、さらにそれらの構成比も人によって異なるが、これらを組み合わせることでその人の「似合う」が見つかることが分かってきたとしている。



要素の中身と構成比のかけ合わせにより、人の数だけ「似合う」は無限にあり、ファッションのトレンドが変わっていくように、「似合う」も変化し続けるため、あくまでも現時点で自社が考える「似合う」を構成する要素であるとし、終わりのない「似合う」の解明にこれからも向き合う姿勢を示した



ZOZOは、「niaulab by ZOZO」でわかってきたことのデータ化が、「ZOZOTOWN」や「WEAR」といったオンライン上でのパーソナライズを進める上でのアルゴリズムの肝となるとの考えを示した。これらのデータを「WEAR」以外のサービスにも反映し、オンライン上でも1人ひとりに「似合う」スタイリングやヘアメイクをレコメンドするなどよりファッションを楽しめる世界の実現するとし、今後も「似合う」に向き合い続けることで、「ファッションを『買う』ならZOZO」から「ファッションの『こと』ならZOZO」を目指す考えを示した。




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