2024.04.30

【「紅麹問題」緊急アンケート】「新規顧客獲得効率が悪化」が64.7% 「一部メディアが機能性表示食品の問題に論点ずらしている」の声


日本ネット経済新聞はこのほど、健康食品の通販・EC事業者に対して、小林製薬の紅麹問題をきっかけに生じている影響について、緊急アンケート調査を実施した。大手から中堅を中心とした25社の健康食品の通販・EC事業者から回答が寄せられた。調査の結果、17社64.7%(17社中11社)が、「健康食品の新規顧客の獲得効率が悪化した」と回答した。「健康食品の定期顧客の解約率」については、56.2%(16社中9社)が、「悪化した」と回答した。




ピーク時には、1日当たりの解約率が、平常時の2倍以上になったという企業もあった。解約率が「10%悪化した」という企業が3社、「30%悪化した」という企業も1社あった。

紅麹問題以降、「健康食品の安全性に関する問い合わせが増加しているか」という質問には、「大幅に増加した」と「やや増加した」がともに8社(42.1%)だった。8割以上の企業で、問い合わせが増加していることが分かった。「当初は問い合わせが増加したが、4月12日時点では沈静化した」(老舗医薬品メーカー)といった声も聞かれた。

ある大手健康食品・化粧品メーカーからは「本件は、あくまで小林製薬の製造プロセスにおける問題に過ぎないのに、一部のメディアが機能性表示全体、ひいては健康食品全体の問題へと論点をずらしていることに危惧している」という意見が寄せられた。

紅麴問題の余波によって、「機能性表示食品市場が縮小する」という見方をする事業者が10社あった。

一方で、一時的には縮小するが、回復すると見る事業者も複数あった。

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