2024.04.12

ハーバー研究所、売上の半分強占めるECは堅調 リニューアルしたオウンドメディアも好調

松井朋隆取締役

ハーバー研究所は、「無添加主義」を理念に、美と健康を助ける商品を展開している。同社の2023年3月期の通販事業は、71億3200万円。そのうち、ECの売り上げは、半分強ほどを占めているという。ECの売り上げは堅調に伸び続けているという。

同社の社名「HABA(ハーバー)」は、「Health Aid Beauty Aid」の略で、「美と健康を助ける」という意味があるという。

同社の松井朋隆取締役は、「『肌が持つみずから美しくなろうとする力』を引き出すために、『無添加主義』を貫いてきた。『無添加主義』とは、防腐剤パラベン、石油系界面活性剤、合成香料、鉱物油、タール系色素を配合していないこと」だと語る。

同社は自社ECサイト「HABA公式サイト」を運営している。

自社サイトは、ブランドの価値観を発信していく場の一つと位置付けており、コンテンツの展開に力を入れているそうだ。

2023年10月には、自社のオウンドメディアをリニューアルし、「HABA note+(プラス)」を始動した。内容をさらにボリュームアップしたという。

「リニューアルして約半年だが、お客さまから非常に好評で、オウンドメディア経由の売り上げも伸びてきている」(松井氏)と言う。「『お買い物』だけにならないよう、『楽しく読んでいただき、当社への理解を深めていただく』『お客さまがワクワクする』という視点を大切にしている」としている。

同社の高純度オイルである高品位「スクワラン」は、創業者が着目し商品化した商品。以来、ロングヒットを記録している。

化粧水の後、スキンケアの仕上げに、1滴使用することで、しっとりと柔らかな肌へ導くという。「同商品は何度も精製を繰り返し、不純物を取り除くことで、純度99.9%を実現した。オイルとは思えないほど、『サラッ』とした軽い感触で、使用感も大変好評だ」(松井氏)と言う。


▲「無添加メークアイテム」をフルリニューアル

今年1月には、「無添加メークアイテム」を8年ぶりにフルリニューアルした。

「無添加」にこだわり、「メークは肌を守るもの」という考えのもと、「肌に負担をかけずに美しく魅せる」メークアイテムを提供してきたという。研究を重ね、1999年からは全メークアイテムを「ミネラルカラー(無機顔料)」で展開してきたとしている。

今回のリニューアルでは、より進化したミネラルカラーメークの製品を発売した。カラーバリエーションを拡充。直接肌に触れるベースメーク商品は、医薬部外品の認可を得ているという。

松井氏は、「既存顧客のボリュームゾーンは40~50代で、さらに幅広い年代のお客さまに使っていただけるように、デザインも一新した」と言う。

「お客さまとのコミュニケーションについては、会報誌、メルマガ、DM、LINEなど、さまざまな方法でアプローチを行っている」としている。

「特にLINEについては、幅広い年齢層の人とつながることができる点が魅力だと思っている」と話す。現在、同社のLINEの「友だち」は約2621万人。新しいお客さまとの接点の一つとしても活用しているそうだ。





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