2024.03.01

B2Bマーケットプレイスのorosy、シリーズAで3億円の資金調達 海外進出を加速

B2B卸仕入マーケットプレイス「orosy」を運営するorosyは2月28日、リード投資家としてSpiral Innovation Partners LLPが運営するValue Chain Innovation Fundなどを引受先とし、シリーズAで約3億円の資金調達を実施した。調達した資金は、国内事業のさらなる成長と、海外事業立ち上げに向けた採用強化に活用する。

orosyの運営する「orosy」は、「すべてのひとに自由なリテールを」をミッションに掲げ、アジア・日本の小規模メーカーと世界中の小売店・EC事業者をつなぐB2B卸仕入マーケットプレイス。orosyが卸取引における両者の金融・在庫リスクを引き受け、「90日以内後払い」「売れ残り在庫は返品可能」「送料実質無料」など、直接取引よりお得な仕組みを提供している。



2020年9月の「orosy」の開始以降、6000社以上の卓越したブランド、地元の店舗に利用されるマーケットプレイスへ成長しており、2023年からは、ミッションの実現に向け海外事業を展開。世界中の卸取引のサポートも開始した。



このほど、Spiral Innovation Partners LLPが運営するValue Chain Innovation Fundをリード投資家として、GxPartners LLP、東芝テック、ギフティ、Life Design Fund、個人投資家として佐藤裕介氏(STORES 代表取締役社長)、山本正喜氏(Chatwork 代表取締役)を引受先として、シリーズAで約3億円の資金調達を実施した。これにより累計調達額は6.4億円になった。

今回の出資では「物流、POSレジ、店舗運営、金融」など、広範な事業提携パートナーが株主として参画しており、今後は事業提携パートナーの強固なアセットと「orosy」を組み合わせ、卸取引の周辺領域への展開を推進するとしている。

今回調達した資金は、国内事業の強化、海外事業立ち上げ、機械学習の達成に向け、エンジニア職・ビジネス職を中心とした人材採用、およびプロダクト開発に充てる。

国内事業の強化においては、卸取引、およびその周辺領域への復数プロダクトの展開を図り、ホールプロダクトとしての提供価値の向上を目指す。

海外事業立ち上げにおいては、現在ジャマイカやカザフスタン在住のメンバーが在籍する海外チームの人員を増強し、日本・アジアの商品をアメリカ・ヨーロッパの小売店へ卸販売する。

機械学習においては、現在は1名の専任データサイエンティストの機械学習部門のチームを組成し、「マーケットプレイスにおけるマッチング精度の向上、90日後払いの与信管理、季節性等を考慮した需要と供給のバランス管理」などに取り組む。

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