2024.01.26

ニトリグループ、配送センターに富士通の配送最適化技術を導入 配送ルートを適正化

ニトリホールディングスとホームロジスティクスはこのほど、ホームロジスティクスが運営する配送センターの配車システムに、富士通の配送最適化技術を導入し、全国80カ所の配送センターにて本格的に運用を開始した。DXによる配送ルートの適正化により配送効率の向上を図り、ドライバーの労働時間の短縮、CO2排出量の削減などを実現する。

ニトリホールディングスと、ニトリグループの物流会社ホームロジスティクスは、ホームロジスティクスが運営する配送センターの配車システムにおいて、富士通の量子インスパイアード技術「デジタルアニーラ」を軸とするソリューションを活用した配送最適化技術を導入。1月23日より、全国80カ所の配送センターにて本格的に運用を開始した。

本配車システムにより、数ある組み合わせからトラックの積載量やドライバーの作業時間、走行距離を考慮した最適なルートを高速で導き出すことが可能となる。これにより商品配送におけるドライバーの労働時間の短縮を実現し、CO2排出量の削減による地球温暖化や大気汚染などの環境負荷軽減に貢献する。

近年、在宅需要やEC利用者の増加が影響し、個人宅へ届ける宅配便の取扱個数は増え続けている。物流業界では、今後も増加が見込まれる宅配便の取扱個数に対する労働力不足への対応、ドライバーの労働時間の削減、CO2排出量削減など環境への負荷軽減などが課題となっている。

ニトリグループでは、顧客のもとへ直接荷物を届ける最後のプロセスであるラストワンマイルまで徹底したサービスを追求し、物流品質の向上に向けて取り組むなかで、配送ルートの作成における作業時間の短縮、属人化の解消や今後も増え続ける取扱個数に対する配送効率の向上が課題だったとし、今回の配送最適化技術導入に至ったとしている。

ニトリグループは、ロマン(志)を原点にビジョンを実現するためサステナビリティ経営を推進し、 「製造物流IT小売業」としてサプライチェーン全体において期待される社会課題解決に取り組む考えを示した。

富士通は、ニトリグループのサプライチェーンにおけるDXを継続して支援していくほか、今後もデジタル技術によって、地球環境問題の解決やデジタル社会への発展に貢献していくとしている。





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