2023.12.01

C&H、CBDの研究施設で研究開発から有効性試験まで実施 「医療用」「産業用」「嗜好用」3分野での躍進期待

C&HのR&Dグループカンナビノイド研究チーム 平野弘樹氏(左)と岩間洸汰社長(右)

CBD配合のVAPE(電子タバコ)などをECで販売するC&H(シーアンドエイチ)は、京都府京田辺市にある同志社大学のキャンパス内に、CBDの研究施設を保有している。研究施設では、商品の品質検査や製品開発、CBD原料の有効性試験などを行っている。体内での吸収効率の高いCBDの研究開発を行っており、市販の製品とは一線を画す、クオリティーの高いCBD製品を開発しているという。

同社の研究施設では、①自社製品の品質チェック ②自社製品の開発 ③動物実験などによるCBDの有効性試験 ④大麻草をエネルギー資源として利用する研究――を行っている。


▲成分の分離実験を行う機器なども設置

同社は、同志社女子大学と連携し、CBDの有効性に関する共同研究も行っている。ラットを使った動物実験で、開発したCBD素材の有効性試験も行っているという。

研究施設内には、HPLC(高速液体クロマトグラフ法)を使って、成分の分離実験を行う機器なども設置している。国内のCBDメーカーで、本格的なHPLCの機器を有している販売事業者は数少ないという。


▲施設内では商品の品質検査や製品開発を行っている

現在は、VAPEなどの嗜好品のCBD製品を開発・販売しているが、大麻取締法の改正を見据え、医療用のCBD製品の開発に主眼を置いているとしている。

同社によると、大麻草は世界的に、「医療用」「産業用」「嗜好用」の3つの分野で開発が進んでいるという。日本ではこれまで、大麻の栽培が、一部の事業者に限って認められてきた。今国会で大麻取締法の改正が決定すれば、それぞれの分野での技術革新が期待されるという。

同社では、法改正を見据え、CBDをセルロース(木材から作った繊維)に活用する技術の開発なども進めているという。




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