Amazonは11月1日、ペット保険「わんにゃん安心保険」の販売を開始した。当保険の引受保険会社であるリトルファミリー少額短期保険とAmazonが共同開発した「Amazon.co.jp」限定商品となる。業界最安クラスの障害保険料、シンプルな設計により、ペット保険に関する懸念の解消を支援する。また、加入者には「Amazon.co.jp」で販売するペットフードがお得に購入できる特典も提供する。
Amazonが募集代理店として販売を開始した「わんにゃん安心保険」は、あいおいニッセイ同和損害保険の子会社で、当保険の引受保険会社であるリトルファミリー少額短期保険が、「Amazon.co.jp」限定商品としてAmazonと共同開発したペット保険。Amazonが保険募集代理店として日本で保険商品の開発に関わり、販売するのは今回が初の試みとなる。
「わんにゃん安心保険」は、通院、入院、手術費用を補償するフルカバー型ペット保険で、50％補償と70％補償の2つの補償割合タイプがラインアップする。年間の保険金の支払限度額は、通院が30万円、入院が60万円、手術が30万円で、年間使用回数は限度額に達するまで無制限。補償内容のわかりにくさの要因とされる「一日支払限度額」「年間支払限度回数」「免責金額」をなくし、シンプルでありながら、これまでのペット保険と同等の補償内容を完備している。
8歳11か月までの犬・猫が新規加入対象となり、終身の継続が可能。ペットの加齢にともなう保険料の上昇幅が緩やかな設計で、生涯保険料は業界最安クラスという特徴も備える。さらに「わんにゃん安心保険」の加入者は、対象となるペットフード（「Amazon.co.jp」が販売・発送する商品に限る）を常時5％OFFで購入できる（年間4万円分までが対象）。
大切なペットが元気で健康に過ごせるよう、ペット保険に加入したいと考えるペットオーナーは多い一方で、リトルファミリー少額短期保険が2023年10月に行ったペット保険加入経験者への調査によると、ペット保険への満足度については「やや満足している（59％）」の回答がもっとも多く、次点で「あまり満足していない（24％）」となり、より多くのペットオーナーが十分に満足できるペット保険という点で課題があることがわかった。
さらにペット飼育の経験がある回答者にペット保険加入に対する懸念点について質問したところ、「保険料が高い（41％）」「（保険金支払限度額や支払回数などの）補償内容が不十分（16％）」「ペットの年齢が上がるにつれて保険料のあがり幅が大きく、一生涯続けられない（13％）」が上位という結果となった。また、複数回答可としてペット保険において最も重視する要素について問うと、「補償やプラン（29％）」がもっとも多く、「保険料の安さ（22％）」「簡単な保険金請求（15％）」「保険の分かりやすさ（12％）」と続いた。
Amazonは、保険料の高さや補償内容の不足、ペットの加齢に伴う保険料の急激な値上がりへの懸念を解消する一助となるよう、ペット保険としての総合的なバランスを実現した「わんにゃん安心保険」の提供開始に至ったとしている。
Amazonでは、ペットオーナーがペットと安心して暮らすためのさまざまなサービスを提供している。「ペットフード・ペット用品ストア」を通じた商品販売のみならず、自身のペットに合うおすすめ商品の情報やクーポンなどを受け取れる「ペットプロフィール」、「ペットプロフィール」登録者が犬・猫のフード選びについてAmazon専属の獣医師に無料で相談できる「獣医師フード相談」、「ほしい物リスト」を活用して支援物資を動物保護施設に寄付できる「保護犬・保護猫 支援プログラム」といった、「Amazon.co.jp」独自のさまざまな施策に取り組んできた。このたび新たにペット保険も提供できるようになったことで、ペットオーナーが安心して動物医療を利用でき、より多くの犬・猫が長く健康に暮らせる環境の実現にも努めていく考えを示した。
今回の取り組みにあたり、アマゾンジャパン バイスプレジデント 消費財事業本部 統轄事業本部長 前田宏氏は、「日本のペット保険の普及率は諸外国に比べて低い水準です。家族の一員であるペットの健康維持のためには、体調変化に気づいたペットオーナーは躊躇することなくペットを動物病院に連れて行くことが出来れば安心です。Amazonはこのたび、ペットオーナーの費用負担の軽減と、手厚い補償内容のバランスを両立した『わんにゃん安心保険』をご提供することで、これまで以上にペットと安心して暮らせる生活を応援してまいります」とコメントした。
