2020.06.09

【ファンづくりの秘訣】「RICCI EVERYDAY」、経験からウガンダで商品生産

アフリカンプリントグッズのECサイト「RICCI EVERYDAY」

アフリカンプリントの生地を使ったバッグやトラベルグッズのECサイト「RICCI EVERYDAY」を運営するリッチーエブリデイは2015年からECを展開し、ウガンダの工房で作られた商品を日本で販売している。

アフリカンプリントとの出会いは、NGOの活動の一環でウガンダを訪れたことがきっかけ。生地の良さだけでなく、商品として展開することで、現地の人に仕事も提供できるようになると考え、ビジネスの展開を開始したという。生産元のウガンダでは現在、「ウガンダ工房」という場を設け、現地のシングルマザーや元子ども兵などを作り手として雇用し、生活の向上に役立ててもらうようにしている。

ECサイトで販売しているアイテムは、すべて手作りの商品。ウガンダの工房で作られた商品は、同社の静岡の工房へ送られ、最終的な検品や梱包を実施したのち、販売される。現地での製造が中心となるため、大量生産はできないが、販売する商品のデザインが一つ一つ異なっていることが差別化となり、同じ形状のアイテムでもリピートして購入する人が多いという。「デザインは柄モノが中心だが、購入層の幅が広く20代から80代の方も購入している」(同社)と話している。


サイト運営者の仲本千津氏

2015年からECサイトで販売しているが、当初は静岡県を中心に百貨店など店頭販売を軸に、販促や認知拡大を図ってきた。「断られる可能性が高かったが、大手の百貨店から販売の承諾が取れた。それをきっかけに地元のメディアにも当社のことが掲載され、少しずつ認知が広がった」(同)としている。今は東京・代官山に直営店をオープンするなど事業規模を拡大させている。

ECサイトは、週単位で新しい商品を投入して販促を強化している。同時にSNSやメルマガなどを活用して、コンバージョンを上げる取り組みも行っている。「口コミで広がり、購入する顧客も多い。商品の情報に加え、ブランドも訴求をすることで、商品の魅力を感じて、購入につながるケースも多い」(同)と話している。SNSでは、インスタグラムを活用し、ファッション性を訴求したり、ウガンダの現地の写真を掲載したりしている。最近では、コロナ禍の影響もあり、インスタLIVEを活用した、定期的な販促活動も開始した。


「RICCI EVERYDAY」

RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事