2020.06.02

映画館がデジタルでCRMをする時代を希望する

突然ですが、筆者は映画ファンで、独身の時は毎週のように映画館に通っていました。結婚して子供ができた現在は、頻繁に映画館に行けていませんが、気になる作品はチェックするようにしています。

新型コロナウイルスの影響で、映画館は戦後最大の苦境に立たされています。営業ができなかった4~5月だけでなく、今後、コロナが収束しても客足が戻るのかが、心配されています。公開延期となった新作映画が渋滞している問題もあります。7~8月の夏休み期間に公開が後ろ倒しとなった話題作品が、観客を奪い合ってしまい、どの作品も予定していた興行収入が見込めないのではないか、という懸念もあります。

こうした問題の解決のために、映画館をはじめとした実店舗は、通販のCRMのメソッドを導入すべきではないかと、筆者は考えます。過去に来店・来場した顧客に対して、次回以降の来店を促すために、新作やセールの情報を提供すべきだと思います。

これまで、「TOHOシネマズ」のような大手シネマコンプレックス型の映画館は、専用アプリなどを活用して、こうしたCRM施策を展開してきました。一方で、1スクリーンしか持たない映画館やミニシアターは、SNSでの情報発信こそ当たり前のように行っていますが、本格的なCRMには着手できていないところが多いです。

そもそも、CRMの情報発信のための、来場者の個人情報をどうやって集めるのかも、映画館のような実店舗にとっては大きな課題でしょう。

デジタルのCRMツールを導入するには、年間で数百万円のコストがかかるというケースが多いです。導入したことのない映画館には厳しいかもしれません。

さまざまな課題はありますが、IT化を積極的に支援する政府の補助金制度もあります。筆者のように、映画館を応援したいという人も、きっと多いのではないでしょうか。映画館がCRMを導入してくれれば、筆者のような映画ファンは、映画館を支援しやすくなります。映画ファンとしては、導入してほしいなと、思っています。

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