2023.06.01

食品ロスECのクラダシ、常設店舗を開設 店内の仕掛けでECへ送客

クラダシ 経営戦略室 築地雄峰室長

ソーシャルグットマーケット「Kuradashi(クラダシ)」を運営するクラダシは5月26日、横浜市青葉区の商業施設「たまプラーザ テラス」に常設店舗を開設した。
 
常設店舗には、商品購入がどれだけ環境への負荷の削減につながるかが分かるデジタルサイネージなどを用意した。こだわった仕掛けを取り入れた常設店舗を開設し、新規顧客の獲得と、ECサイトへの送客につなげていく。


▲常設店の外観

「Kuradashi」はメーカーが排出する食品ロス(本来まだ食べられるにも関わらず廃棄されてしまう食品のこと)を協賛価格で買い取り、販売するECサイト。売り上げの一部は社会貢献団体に寄付している。
 
最近は東京や神奈川、千葉などで精力的にポップアップイベントを開催してきた。
 
「中でも特に東急グループと開催したポップアップイベントの反響が良かった。合計7回開催し、販売点数は5万点以上、寄付額は8万8183円になった。いろいろ出店した中で一番反応が良く、常設店舗を開設するなら、『たまプラーザ テラス』が最適だと思った」(経営戦略室 築地雄峰室長)と説明する。


▲ディスプレーで支援レポートを表示

常設店舗では、割引商品を販売するだけではない。店頭にはデジタルサイネージ、店舗奥には購入者が自ら選択して支援先を決めることのできるディスプレーなどを設置した。


▲支援先を紹介

「ただ店舗を開設するだけでは意味がない。その店舗で自分の行動がどのように社会に関わるのかを明確にすることで、ふらっと店舗に訪れた消費者に『食品ロス』ひいては『クラダシ』を知ってもらい、購入につなげていきたい。その延長線上にECサイトの利用もあると考えている」(同)と話す。

今後も常設店舗の状況を判断しながら、追加出店を検討する。

「ECと店舗のOMO(オフラインとオンラインの融合)を実行していきたい。ECサイトで注文した商品を店舗で受け取れるようにするなど、さまざまな案を考えている。今回の常設店舗の開設を成功させ、店舗とECでさらなる事業成長につなげていきたい」(同)と話す。





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