2020.05.25

「カルテ」運営のプレイドがNPS調査のエモーションテックに出資 戦略的パートナーとして顧客体験の向上で連携

CX(顧客体験)プラットフォーム「KARTE(カルテ)」を提供するプレイドは5月25日、NPS(ネットプロモータースコア)の調査・分析などを行うEmotion Tech(エモーションテック)に出資し、戦略的パートナーシップを締結したと発表した。カスタマーエクスペリエンス向上を軸とした連携により、事業拡大を目指す。

プレイドは、ウェブサイトやアプリを利用する顧客の行動をリアルタイムに解析し、個々の顧客に合わせたコミュニケーションをワンストップで実現するCX(顧客体験)プラットフォーム「KARTE」を提供している。Emotion Techは、顧客調査から顧客体験価値の分析・向上をサポートする「EmotionTech」や、従業員調査から従業員体験価値・エンゲージメントの分析・向上をサポートする「EmployeeTech」を提供。顧客ロイヤルティ(企業やブランドに対する愛着・信頼の度合い)を数値化する「NPS」の調査や改善提案などにも強みを持つ。

両社は「KARTE」と「EmotionTech」を組み合わせることで、サイト上でのリアルタイムな行動データやユーザーの「NPS」、それに紐づく感情データを組み合わせて、ユーザーの解析やアクションが可能になるという。企業が提供するサービスのカスタマーエクスペリエンスにおける課題の抽出や、調査における強力なソリューションを開発する他、調査から戦略策定、施策実行、フィードバックの取得といった一連の活動において、企業と伴走するコンサルティングサービスなども拡充する予定だという。

今回のパートナーシップ締結にあたり、プレイドの倉橋健太CEOは、「企業と顧客や従業員のタッチポイントのオンライン化が加速する中で、両者の間には『見えないもの』が増えていきます。Emotion Techの提供するサービスは、それらの間に存在する体験や満足度を、定量・定性の両面から調査・可視化し、適切な理解を促すものであり、今後、各所でニーズが大きく高まることが予想されます。同じ志で未来を見据えられるパートナーと出会えた幸運を、来たるべき未来に、企業があるべき姿を描き続けられる力に変えるべく邁進してまいります」とコメントしている。

Emotion Techの今西良光代表は、「データを活用して『人』を紐解き、素晴らしい体験を創造していこうとするPLAIDの理念と事業に深く共感しております。EmotionTechも今まで同じ様な想いで事業展開をして来ました。今回の戦略的提携は、同じ理想を描く両社でしっかりと手を組み、ポストコロナ時代の新しい企業経営・CXM(顧客体験マネジメント)のスタンダードを創りだしていくという意思表明でもあります。互いのサービスのみならず、両社の持つ知見やデータなどの資産を掛け合わせ、企業の持続的な成長と、企業を取り囲むあらゆる『人』の体験価値向上に寄与して参ります」とコメントしている。

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