2023.05.29

【1時間の作業を10分に短縮】煩雑なウェブ修正を効率化!無料ツール「Passton」が話題

東京本社広告事業本部 WEBマーケティング2部 岩井久美子氏(写真左)、澤邉菜美氏(写真右)


インタセクト・コミュニケーションズは、サイトなどのクリエーティブの修正指示の内容をウェブ上で簡単にまとめられるツール「Passton(パストン)」を提供している。会員登録すれば無料で使用できる。クリエーティブの修正指示から、進捗管理、マーケティングリサーチで収集したデータの共有、社内マニュアル制作まで、多様な使い方ができるという。以前は1時間かかっていた作業時間が、「Passton」を使って、10分に短縮できた事例もあるそうだ。同社の東京本社広告事業本部・WEBマーケティング2部の岩井久美子氏と澤邉菜美氏に話を聞いた。



――「Passton」開発の経緯を教えてください。

岩井:制作したサイトやクリエーティブの誤植について修正指示を出す際、膨大な時間がかかり悩んでいたことが、「Passton」を開発したきっかけでした。

例えば、「キャプチャーを撮って、それをエクセルに貼り付け、そこに枠囲いを作ってコメントをつける」といった作業をするのですが、修正箇所が多いと、その作業だけで1時間ほどかかっていました。

「Passton」を開発して実際に業務で使用していますが、1時間かかっていた作業が、10分で済むようになりました。

開発段階ではとにかく、「小学生がメモツールやノートとして使える」ぐらいの、シンプルさと機能性を意識して設計しました。だからこそ直感的な操作で簡単に使用でき、作業時間の負担を削減できるツールになっています。

――どんなことに活用できますか?

澤邉:
LP(ランディングページ)や広告データなど、ウェブ制作に欠かせないクリエーティブの「修正指示」ツールとして使用できます。

その他、「市場調査」や「マーケティング」のツールとしても活用できます。例えば、リサーチをする中で、他社のサービスサイトやLPなどをキャプチャーしてまとめたものにコメントを加え、チームメンバーに共有するといったことにも活用しています。


▲「Passton」の機能例

このようにウェブ上の情報を「Passton」にコメントをつけて保存できるので「自分用のメモ」や「社内用マニュアルの作成」等、幅広い活用ができます。

無料版の保存期間は2週間ですが、有料版を使えば、より長期間保存できるようになる予定です。リサーチしていたウェブサイトそのものが消えても、Passtonでキャプチャーしておけば、データが画像として残ります。画像をダウンロードして保存することも可能です。自社のサイトを保存しておくこともできます。「この画像はいつのページデザインか」といったことが分かるため、記録としても利用できます。

岩井:会員登録をすれば、インストールなどは不要で、ブラウザ上で使用できます。

「マイページ」から、作成した修正指示や進捗の一元管理ができます。

「Passton」で制作した修正指示などのデータについては、共有URLが発行され、それを相手に送るだけで連携が可能です。ファイルをメールにわざわざ添付して送付する必要がありません。「メールでデータファイルを送付した場合、受け取り側の環境によっては、修正指示の表示が崩れてしまう」といった環境による課題も解消できますし、ファイルの容量を気にする必要もなくなります。