2020.05.26

【注目のスタートアップ企業】「ZINUS JAPAN」、3年以内に売上10億円へ

D2Cで寝具マットレス「ZINUS」を販売する韓国系企業、ジヌスジャパンは、2019年8月に日本市場へ参入した。3年以内に、マットレスとベッドフレームの2アイテムで10億円以上の売り上げを上げる予定だという。

同社は、もともとキャンプ用品を主力製品とする企業だったが、2005年に方向転換。寝具系商材の製造・販売に注力してきた。2019年12月期のグローバルの売上高は、前期比約30%増の約800億円となり、大きく成長した。「売り上げの95%をマットレスとベッドフレームが占めている。売り上げは米国が一番大きいが、他国でも、まだまだ成長できる」(同社)と話す。2020年12月期のグローバルの売り上げは1000億円前後を目指しているという。


販促担当の上田興一セールスマネージャー

同社は、韓国に親会社を持ち、2005年に米国から海外販売をスタート。17年にカナダ、2019年には日本、中国、タイ、インドネシア、ニュージーランド、英国にも進出した。2020年は欧州を中心に、新たに8カ国で販売を行う計画で、期中には世界17カ国で販売網を構築する予定だ。

同社の強みは、「D2Cモデルでの販促であるため、製品の高い品質に加え、低価格での販売が実現できること」(同)。シングルサイズのマットレスは1万円前後で購入できる。マットレスの厚みが異なるアイテムも展開しており、利用者に合わせて提案することも可能だ。


「ZINUS」サイト画面

低価格で提供できるのは、自社で製造工場を持っているからだけではない。3辺を250サイズに収められる技術を持っており、送料を抑えつつ品質も落とさないよう工夫している。日本市場への参入については「数年前から市場のリサーチをした結果、売り上げが見込めると判断した。同時に睡眠分野にメディアが注目し始めていることもある」(同)と話す。

同社は、2019年8月からアマゾンに出品し販売を行っている。販売は順調に伸びており、今後は楽天市場やヤフーショッピングなどへの出店も視野に入れている。利用者へのタッチポイントを増やすため、店舗展開や卸販売も、今後の状況を踏まえつつ、検討していくとしている。


「ZINUS JAPAN」

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