EC事業者ではないが、フェイスブックが提供する画像・動画のSNS「インスタグラム」は4月27日、飲食店向けに料理のデリバリー注文機能を無償提供すると発表した。
飲食店は、「インスタグラム」の期間限定投稿「ストーリーズ」で「料理を注文」スタンプを受け付けたり、プロフィールに注文ボタンを追加したりできるようになった。
同機能を導入するためには、「インスタグラム」のビジネスアカウントを取得し、デリバリーサービス「Uber Eats(ウーバーイーツ)」に加盟する必要がある(5月12日から「TableCheck」「出前館」「Picks」「ヒトサラ」の4サービスの加盟店にも対応)。
オイシックス・ラ・大地は、食品宅配サービス「Oisix(オイシックス)」において、コロナで休業せざるを得なくなった飲食店の食材を販売する取り組みを開始した。
第1弾として居酒屋チェーン「塚田農場」の食材を4月15日、「Oisix」で発売した。4月22日には「串カツ田中」の「串カツ10本セット」、5月1日には体験型農場施設「KURKKU FIELDS(クルック フィールズ)」内の飲食店で人気の「ジビエソーセージセット」を販売している。
Oisixが「塚田農場」など有名店の食材を販売
ウェブ制作やEC企業のコンサルティングなどを手掛けるフラワーガーデンは、飲食店のECサイトやテークアウトの予約サイトなどの開設を積極的に支援している。
4月末にはラーメン店をチェーン展開する福しんのECサイトを開設。順調に売り上げが伸びているという。
福しんの高橋順社長は、「数年前からECをやりたかったが、IT環境の変化が激しく、いったん計画をストップしていた。現在はECの担当を置いている。会社一丸となって取り組んでいきたい」と話す。
福しんの高橋順社長
現在、福しんではECサイトでギョーザやラーメンなど4アイテムを販売している。サブスクリプション(定期購入)でギョーザを販売するなど、ユニークな取り組みも始めた。今後は季節ごとに商品を入れ替え、さらにECを盛り上げたい考えだ。
飲食店のEC化やデジタル化はこれまで、なかなか進まなかった。実店舗をメインとした業態で、デリバリー対応やEC化の優先順位が低かったためだ。社内にデジタル化へ対応できる人材がいなかったこともネックだった。
今回、コロナの影響により、デジタル化せざるを得ない環境に追い込まれた。デジタル化のノウハウを持つEC事業者と、魅力的な食材・食品を提供できる飲食店のタッグは理想的とも言える。
EC事業者側も消費者の認知度が高く、ブランディングできている商品を自社のサービスに取り込むチャンスでもある。窮地にあえぐ飲食店を支援することで良好な関係を築き、コロナ収束後もパートナーとして新しい形のECサービスを展開してほしい。
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