2023.02.27

【自然派化粧品開発特集〈インタビュー〉】実正 竹倉正徳部長「『自然派でありながら効果高い化粧品』開発に自信」

実正 開発部 竹倉正徳部長


化粧品OEMの実正は、「おひさまでつくった化粧品」をキャッチフレーズに展開しており、自然派化粧品の開発に強みを持つ。高い開発技術を備えているため、「自然派でありながら効果が高い化粧品」の開発には特に自信があるという。最近では、「合成界面活性剤を使わずに植物由来多糖体で作ったジェルクリーム」や「セラミド原末を1%以上安定的に配合したセラミド導入クリーム」などが特に好評だという。開発者である、同社開発部の竹倉正徳部長に話を聞いた。

――最近の「自然派」の開発品について聞きたい。

最近開発・上市した「植物由来多糖体で作ったジェルクリーム」が好評をいただいている。海藻由来の増粘・保湿剤を乳化助剤として配合しており、「界面活性剤フリーの自然派ジェルクリーム」といえる。

数ある植物性多糖体の中でも①ゲル構造が強固②高い保湿能を持つ③安全性・安定性が高い④乳化助剤として使用できる――といった観点から原料選定を行った。
「処方の妙」で独自の工夫を行っており、全成分表示を見て同じものを作ろうとしても、なかなか作れないだろうという自信がある。高い保湿効果を持ち、安全性も高い。浸透性や使用感にも優れている。しかも、「植物・天然由来」を訴求できるため、イメージが良い。

――開発には苦労もあったのでは。

構想から完成まで1年半かかっている。もしかしたらできるかもしれないという思いから、研究を進めた。

界面活性剤を使わず植物性多糖体だけでジェルクリームを作ろうとしても、通常ジェル状にならず、分離してしまう。当社の開発品では、安定して長期間状態を保つことを確認している。

市場の他社競合品の調査も行ったが、同様の商品は見当たらなかった。今のところ、当社のオンリーワンの技術といえるのではないかと考えている。

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