2020.05.15

【集客成功のメソッド】「SAKE100」、500%成長の日本酒EC

生駒龍史代表取締役CEO

Clearは、同社と酒蔵でオリジナル開発した、高品質かつ高価格な日本酒だけを取り扱う、ブランドサイト「SAKE100」を2018年7月から運営している。

同サイトのフラッグシップ商品である「百光」は、世界的な酒の賞を受賞するなど、国内外で高い評価を得いている。同製品は1本1万6800円(税込)と高価格だが、売り上げが大きく伸びているという。最も需要が高まる年末シーズンの2019年12月度の月間売り上げは、発売初年度の2018年12月度と比較して、5倍に伸びたという。2020年も順調に売り上げを伸ばしており、第2四半期の売り上げが、2019年10月期の通期売り上げを超えたとしている。

「心を満たし、人生を彩る」というブランドコンセプトの発信や、商品そのものの魅力が同社のファンを生んでいるという。

「百光」は日本酒における「上質さ」を追求した商品。原料である酒米には、米本来の旨味や甘味が出やすい「出羽燦々」が使用されている。米は、農薬を使用しない有機栽培米で育てられているという。商品は0.5度に保たれた冷蔵倉庫で貯蔵されるなど、品質管理が徹底されている。

世界最大の酒類品評会「IWC2019」のSAKE部門で金賞を受賞するなど、国内外で人気が高いという。

「百光」という商品名の縁起の良さも好評で、祝杯など特別なギフト商品として選ばれることが多いとしている。


「百光」

同社サイトでは、ブランドコンセプトなど、商品の魅力やストーリーを伝えるため、ブランドサイトの作成にも力を入れているという。

同社は日本酒専門のウェブメディア「SAKETIMES」も運営しており、全国の日本酒の魅力を発信している。商品のスペックだけではなく、歴史や酒造の作業場の情報など、ストーリーを伝えているという。同メディアの月間読者数は約50万人。アクセス数も約100万PVを誇っており、多くのファンを集めている。

同社は、2019年12月にビジネスオンラインサロン「SAKETIMESサロン」を立ち上げた。国内外の日本酒ビジネスの動向など、有益な情報を週1回の頻度で発信している。

魅力的な商品や、上質な情報の発信によって、日本酒の感度の高い層が集まり、「百光」をはじめとした同社の商品の購入につながっているという。

同社は、国内外で高価格日本酒の市場を確立することを目指しており、今後は新たに米国のサンフランシスコ・ベイエリアでの本格展開を予定している。


「SAKE100」

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