2023.01.20

【新春インタビュー】日本直販 遠藤俊社長「枠を超えたサービスの充実を図る」

日本直販 遠藤俊社長


日本直販は2022年10月で、創業45周年を迎えた。2022年7月1日に親会社がトランスコスモスからギグワークスに移り、カタログ通販の「悠遊生活」も参画して再スタートしている。本業である通販事業に加え、カタログ同梱やコールセンター業務などこれまでに培った知見を生かした事業を積極展開する。遠藤俊社長に、ギグワークスグループの強みを生かした事業戦略について聞いた。



――ギグワークスグループに入るまでの経緯について聞きたい。

当社は1977年に「株式会社総合通信教育センター」として創業し、「日本直販」として45年に渡って通販事業を展開してきた。2022年7月にそれまで親会社だったトランスコスモスからギグワークスグループとなった。その際に、カタログ通販の「悠遊生活」もギグワークスのグループ傘下となり、現在は当社が「日本直販」と「悠遊生活」の二つの通販ブランドを運営している。

私はトランスコスモス出身で、2018年に「日本直販」の責任者に着任した。その際に、お客さまに喜ばれる、お客さま重視の本来の通販会社を目指すことを決めた。

当時の「総通」からの古参社員も含め、全社員に対して面談を行い、適材適所を行うための組織改革を実施してきた。また、通販の問屋が売りたいものを売るのではなく、お客さまが求めている商品を当社が選んで販売するために、全ての取引先と面談し、当社の考えに賛同いただける企業を選定した。

問屋任せにするのではなく、メーカーや問屋と一緒に売れる商品づくりができる企業と取引ができるようになったことで、お客さまからのクレームが大きく減ったものもある。毎年同じ商品を販売していてもお客さまは購入してくれないので、より機能性を高めるための改善に努めている。

――テレビやラジオ、新聞など媒体ごとの収支に対する改革も実施している。

メディアごとにきちんと収支を精査していくことを始めた。限界利益と呼んでいるが、この商品が本当に儲かっているのかを細かく精査することをメディア単位で徹底している。

この取り組みを2018年から始めたことで、商品と媒体、タイミングごとに細かく分析ができるようになった。場合によっては収支が合うように交渉するようにした。

――「悠遊生活」事業も展開している。

ギグワークスとしては、2つのブランドを1社で展開することで相乗効果やコスト面のメリットがあると判断した。統合した7月に、コールセンターや物流センターを大阪の日本直販に集約した。2ブランドの顧客がほとんど被っていないことも統合した大きな理由だ。「悠遊生活」は7割が男性顧客、日本直販は男女比が半々で、ターゲットとする商品や訴求が異なっている。

RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事