2023.01.24

テーブルマーク、食品ECサイト「食+(ショクタス)」で顧客の好みを診断 適切な商品を提案

写真左から広報チームチームリーダの世根村慧司氏、マーケティン グ戦略部部長の栗山佳子氏、広報チーム主任の脇田真宏氏

冷凍食品メーカーのテーブルマークは2022年7月、オンラインショップ「食+(ショクタス)」を開設した。

冷凍食品の卸が主力だが、多様化する「食」のニーズに対応するため自社ECサイトを立ち上げた。フードテックや利便性、おいしさを追求し、一般的の冷凍食品と差別化を図る。オンラインショップでしか購入できないパンやデザート類を展開している。

サイト内には、お薦めのパンを診断する「食+診断」を設置した。味や食感、利用シーンなどの質問から、好みを診断する。質問の仕方や分岐の作り方などに課題が残るとしており、「診断結果や提案した商品に納得してもらえるものにしていかなければならない」(マーケティング戦略部部長・栗山佳子氏)。

診断した人が購入する商品の傾向などをデータ化。「診断に沿った商品を食べた感想」「次回以降の購入傾向」などのユーザー行動を追うことで、商品開発にもつなげたいという。

同社では、業務用の冷凍食品も取り扱っている。販売先の企業に商品を提案する際、ユーザーの声や思考も生かせるようデータを活用していく。自社ECサイトはユーザーとコミュニケーションを取る場としても重要視しており、強化していく。


▲プラントベース ミニケーキは、チョコと柚子の2種類を展開

サイトで販売している「プラントベース ミニケーキ」は、同社の研究開発部門が小麦や卵を使用せずに作ったスポンジやクリームなどが使われている。これまで同社が販売する冷凍食品では生かされてなかった技術が用いられている。食べた人からは「一般のケーキと変わらない」という反応が寄せられている。ECを始めたことにより、「開発側も商品がどんな評価をもらえたのか見えるような仕組みを作りたい。『おいしい』『こんな商品がほしい』というユーザーの声が作り手のモチベーションになる」(同)。

サイトは現在プレオープンの段階であり、1月下旬にグランドオープンを予定している。今後はパン類だけではなく、食事全般を展開していく考えだ。





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