2023.01.24

【EC事業者に聞く!2023年の戦略】協和 堀内泰司社長「『オンリー・フォー・ユーの御用達』をかなえる企業に」


「fracora(フラコラ)」ブランドで化粧品や健康食品の通販を展開する協和は、顧客一人一人の「美と健康」の課題に寄り添う「オンリー・フォー・ユーの御用達」をかなえる企業を目指している。ストーリー性を持って一人一人の顧客の悩みに寄り添うマーケティングに注力しているという。堀内社長に2023年の展望について聞いた。



──2023年1月期について。


2023年1月期のEC売り上げは、約110億円で着地予定だ。

まず我々は、「物」だけでは、お客さまを幸せにできないと考えている。そのため、当社では、お客さま一人一人のソリューションのための「ストーリー」を作っている。その土台として必要となるのは、最先端の生命科学のテクノロジーを活用した「食事」「運動」「睡眠」の知識だ。

これまでに集積したデータを基に、社内のメンバーが、AI(人工知能)の力を借りながら分析を行い、「どのストーリーを届ければ、そのお客さまにとって一番良いか」を決めていく。

当社では、ブランドステートメントとして、「エイジングケア3.0」を提唱している。「老化は病気であり、治すことができる」という考え方に注目。「老化」という病気から解放され、「自分史上最高の自分」を取り戻すことを提唱している。生命科学の力で、その一歩を踏み出そうという考え方が、「エイジングケア3.0」だ。

ライブコマースやユーチューブなどでも、「食事」「運動」「睡眠」に関する知識の発信も、積極的に行っている。情報提供や顧客コミュニケーションづくりに、引き続き注力していく。


──今後の展望について聞きたい。

約3年前、「オンリー・フォー・ユーの御用達」を目指し、経営の大転換を実行した。そうして3年間準備を積み重ねた結果、「総論」のステージが終わった。2023年からは、アクションプランとして、「各論」に入っていく。

最先端のテクノロジーを活用し、運動や睡眠といった顧客の生活データを収集、蓄積している。そこで得たデータから、顧客の、美容や健康に関するニーズを知り、一人一人に合った、情報や商品をレコメンドしていく。

今後、こうした技術の本格的な活用・運用に乗り出す。この運用が軌道に乗れば、自然と顧客数は拡大し、リピーターの育成にも拍車がかかるだろう。売り上げの拡大や、飛躍的な成長につながる。

将来的には、通販・ECの売上高として400億円を目指している。

当社では、「競争」ではなく、「創造(クリエーション)」を大切にしている。協和独自の価値を提供し、社会に貢献していきたい。




有識者24人のEC市場展望は▶▶https://netkeizai.com/articles/detail/7842





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