2020.05.13

【インタビュー】家事代行の「タスカジ」和田幸子社長に食品EC開始の理由を聞く

タスカジ 和田幸子社長


家事代行マッチングプラットフォーム「タスカジ」を運営するタスカジは今年3月、佐賀の野菜・肉をセットにした産地直送のEC「タスカジつくりおき便」のサービスを開始した。作り置きサービスの利用者に利用してもらうことを念頭に、家事代行を利用しない人でもECで野菜などが利用できる。和田幸子社長に、タスカジのサービスや食品ECを始めた経緯について聞いた。


家事代行のCtoCプラットフォーム


――御社のサービス概要を教えてください。

当社は2014年7月に開始した、多彩な家事スキルを活かして働くハウスキーパー「タスカジさん」と、家事をお願いしたい人とをつなぐ、シェアリングエコノミーの家事代行マッチングサービスを提供しています。現在は関東と関西地区でサービスを展開しています。

一般の家事代行サービスと異なるのは、サービス品質を一定にしていないことです。そのため利用者は「タスカジさん」を選ぶ際に、ウェブでプロフィールとレビューを見て、自分にぴったりの人を選べます。

1時間あたり1500円から利用でき、依頼主には低価格「タスカジさん」には高時給という、双方ともメリットがあるビジネスモデルになっています。現在の利用者数は約6万7000人、登録する「タスカジさん」は約2300人(3月現在)です。

――8つほどサービスがあると聞きます。

掃除や料理の作り置き、整理・収納がメインになります。料理の作り置きは、1週間分を3時間ほどで対応します。平日の5日分を想定しています。家事代行で「作り置き」をサービスとして加えたのは当社が初めてでした。

家事代行サービスはもともと価格が高く、利用者もシニア世帯や富裕層が中心でした。このような方々の課題は「部屋が広すぎて掃除ができない」「パーティーの手伝いをしてもらいたい」といったことが中心で、料理の作り置きというサービスがありませんでした。

当社は、一般消費者を対象に、1時間1500円からというリーズナブルな価格設定にしてサービスを行っています。共働き世帯で手間がかかるのが「料理」ということもあり、「作り置き」をサービスに入れています。

当初は掃除のついでに「料理も」という想定でしたが、徐々に栄養士の資格を持つ人が「タスカジさん」に登録してくれ始めました。数年前に「作り置き」がブームになったこともあり、受注が増えるようになりました。「作り置き」は当社のブランディングとしても重要になっています。


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