2022.12.07

Kiva、総額約4.5億円の資金調達を実施 ECサイトの延長保証サービス「proteger」の成長加速

Kiva 代表取締役CTO 磯崎裕太氏(左)、代表取締役CEO 野尻航太氏(右)

ECサイト向け延長保証サービス「proteger(プロテジャー)」を提供するKivaは12月7日、SBIインベストメントをリード投資家として、ココナラスキルパートナーズ、SMBCベンチャーキャピタル、Arbor Ventures、メディアジーン、ALL STAR SAAS FUND、New Commerce Ventures、Plug and Play JapanなどからシリーズAで総額約4.5億円の資金調達を実施した。調達資金は人材採用の強化及び積極的なプロダクト開発に活用し、「proteger」の成長加速を狙う。

2020年12月創業のKivaは、2021年5月にECサイトに最短即日で延長保証を提供するサービス「proteger」をリリースした。エンドユーザーは商品購入時に延長保証に加入することで、商品が破損した場合に交換・修理を受けられるため、不安要素が多いECサイトからの購入障壁を下げる効果が期待できる。「proteger」の平均保証加入率は32%と、約3人に1人が加入しており、延長保証導入後の対象商品におけるCVR(Conversion Rate=顧客転換率)は1.4倍向上している。


▲「proteger」の利用イメージ


昨今のEC市場は、新型コロナウイルスの影響もあり急速に拡大している。一方で、広告費の増加などの背景から新規顧客の獲得が難しくなり、EC事業者には既存顧客の顧客体験を意識した施策が求められている。こうした状況において、顧客体験を向上させる施策の1つとして延長保証サービスが注目されており、「proteger」は多くのEC事業者に利用されている。

Kivaでは、回収した破損商品は廃棄せず修理やリユースを実施。より良いものを長く使う、サステナブルな延長保証を提供し、提供保証数は5万点、修理パートナーは国内400拠点にまで拡大した。2022年5月には、損害保険ジャパンとの提携を実施。信用力、財務基盤のあるパートナーとタッグを組むことにより、EC事業者、商品を購入するエンドユーザーの両者に安心・安全の延長保証の提供を可能にした。

このほど、SBIインベストメントをリード投資家として、ココナラスキルパートナーズ、SMBCベンチャーキャピタル、Arbor Ventures、メディアジーン、ALL STAR SAAS FUND、New Commerce Ventures、Plug and Play Japanなどから、シリーズAで総額約4.5億円の資金調達を実施した。これによりこれまでの投資ラウンド累計総額は約5億円となった。

今回の資金調達により、安心して買える保証サービス「proteger」をさらに成長させるべく、人材採用の強化及び積極的なプロダクト開発に邁進していく考えを示した。

今後は、EC市場だけでなく、旅行、不動産、自動車、住宅、Webサービス、通信などに組み込み型保証・組み込み型保険を提供していくとしている。

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