2022.11.29

【データに見る「ECの地殻変動」】<第9回>スマホ経由のECが伸びている本当の理由

経産省の電子商取引市場調査によれば2021年のスマホ経由の物販系BtoC‐EC市場規模は6兆9421億円。市場規模全体に占めるスマホ率は52.2%と過半数を突破している。

ちなみに2015年は1兆9862億円でスマホ率は27.4%。つまり直近6年間で約5兆円の増加だ。2015年から2021年の市場規模全体の増加額は約6兆円なので、伸びた分の大半はスマホ経由という計算になる。この数字を見るとスマホの存在感がEC市場でも極めて大きいことが理解できる。



総務省の通信利用動向調査によると2015年のスマホの個人保有率は53.1%だったが、2021年は74.3%と大きく増加した。

年代別に見ると20代は92.9%から93.5%と2015年時点から高止まりしている。一方、50代は56.9%から88.9%、60~64歳は36.6%から84.8%と高齢者層の増加が著しい。

ネット利用機器に関する統計を見るとスマホによるネット利用率がPCを圧倒していることが分かる。年代別でもそれほど大差はない。必然的にECもスマホからという個人は多いだろう。



このような状況もありECサイトのレスポンシブデザインはもはや必須である。PC、スマホ、タブレットなど等利用機器の違いを問わず画面を最適化するレスポンシブデザインは、ECに限らず企業サイトなどでも広く対応されている。今の時代レスポンシブ化されていない企業サイトは評価を落としかねない。

レスポンシブとはいえ、明らかにスマホやタブレットを意識したデザインに仕立てられている例も時折、目にする。事業者側によるスマホ対応の意識は相当高いようだ。

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