2022.11.24

【インターファクトリー 三石取締役に新戦略を聞く】パートナー連携深め、ECビジネスを包括支援

三石祐輔取締役CMO


インターファクトリーが提供するクラウドコマースプラットフォーム「ebisumart(エビスマート)」は、クラウドの最新性と、カスタマイズによる拡張性を兼ね備えたソリューションとして中・大規模のECサイト構築で高い実績を築いている。今回、さらに顧客企業のECビジネスを包括的に支援していく新たな戦略を明らかにした。外部パートナーとの協業関係をさらに深め、戦略立案からサイト構築、マーケティング、バックヤードまで踏み込んで支援できる体制を構築する。「お客さまのECビジネスの成長をトータルでサポートする」と語る三石祐輔取締役CMOに新戦略の詳細を聞いた。



――「ebisumart」の現状について教えてほしい。

カスタマイズができるクラウドコマースプラットフォームとして、引き続き新規のお客さまは増えており、顧客企業の流通総額(GMV)も成長している。

中・大規模のカスタマイズが要件として入ってくるECサイト構築の領域は、おかげさまで多くのお客さまにご支持をいただいている。だからといって手を抜くのではなく、より強固で万全なプラットフォームにしていくことで、顧客企業の成果につなげていきたい。

既存の領域だけではなく、ターゲットを拡大していく戦略も進めている。2022年1月にリリースした「ebisumart zero(エビスマートゼロ)」は、中小規模EC事業者向けのプラットフォーム。

さらに、より規模の大きいエンタープライズをターゲットにした「ebisumart」の新バージョンの提供も予定している。フルカスタマイズに対応し、アクセス数や受注件数も大規模ECサイトに対応できる処理能力を備えたプラットフォームになる。

本気でEC事業に取り組む企業が、「まずは『ebisumart』に相談しよう」と思ってもらえるように、面を広げている。


企業の本気に応える


――今後、さらに強化するポイントは?

2020年にコロナパンデミックが発生し、その特需でEC化率が過去の成長より130~140%伸びた。一気にECを始める企業が増え、ECに対する見方や考え方の潮目は変わったと思う。

さらにコロナパンデミックの発生から2年以上が経過した今、ECに対する考え方がシビアになっていると感じる。ただ、ECを始めるだけではなく、EC事業を継続させ、さらに成長させなければならないという強い思いとともに、顧客企業にとってECが一つの重要なチャネルになっている。

その分、EC事業では、しっかりと成果を上げなければならない。その要請に対して、当社がどのような課題解決に貢献できるのか。システム提供だけではなく、EC事業をさらに成長させるための支援をサービス面でもサポートしていくことが求められている。

より上流から顧客企業のECビジネスに関わっていきたい。バリューチェーン別に課題を分析・可視化し、課題を解決する施策を実行し、さらに効果検証し、PDCAを回して最適なものにしていく。

商品、サイト、集客、受注、配送、サポートといった一連のバリューチェーンの全領域をシステム面でもサービス面でもトータルで支援できる体制を目指している。

――システムだけではなく周辺を支援するカートベンダーが増えている。

カートベンダーは当初、プラットフォームの提供のみを行っていた。ただ、最近は周辺のソリューションを用意することで、一気通貫で支援できる体制を整え、結果として自分たちのプラットフォームを使い続けてもらうという戦略のベンダーが増えていると感じる。当社もそのような体制をとっていかなければならない。

RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事