アパレル大手のベイクルーズと自動動画生成クラウドサービスを手がけるSoVeC（ソベック）は4月27日、ファッションECサイト向けの自動動画制作ソリューションの実証実験を開始した。撮影、編集、納品といった一連の動画制作の工程を自動化することで、容易かつ低コストな動画コンテンツの作成が可能となるという。
動画撮影からECサイトに掲載するまでを迅速化ファッションECサイト向け自動動画制作ソリューションは、カメラによる撮影やエッヂコンピューティングによる動画解析を操作するPCアプリケーションと、自動編集とシステム連携による納品を行うクラウドサービスが一体となったもの。
動画の撮影は、専用のアプリケーションをインストールしたパソコンから撮影開始ボタンを押すだけで行うことができる。撮影した動画はソニーのディープラーニング技術「Neural Network Libraries（ニューラル ネットワーク ライブラリ）」を活用して開発したアルゴリズムによって解析後、専用クラウドサーバーへ転送。用途に合わせた動画コンテンツに自動編集する。
専用アプリをインストールしたパソコンとカメラで動画の自動生成が可能編集後の動画は指定のサーバへ自動納品できる仕組みとなっているため、撮影当日のスピード納品が可能となる。これにより動画撮影および編集の専門スタッフがいなくても、撮影から編集までを行うことができ、オペレーションの効率化やコストの削減を実現できる。
撮影から編集、納品への流れ近年、ECサイトのプロモーションやショッピングセンターの新たな集客施策の1つとして動画を活用するケースが増加している。特にファッションECサイトにおいては、服の質感や着用時の雰囲気といった写真だけでは伝わりにくい商品特長が分かりやすく紹介できることから、動画活用のニーズが急速に高まっているという。しかし一方で、動画撮影や編集には手間とコストがかかることが課題となっている。自動動画制作ソリューションの活用により、こうした課題の解決できるとしている。
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