Zホールディングス、ECモールの流通総額が1兆円突破 ZOZO買収やPayPayモール開設が寄与

ヤフーの持ち株会社であるZホールディングスが4月30日に発表した連結決算によると、20年3月期のEC関連サービス全体の取扱高（流通総額）は、前期比14.3%増の2兆5936億円だった。その内、「Yahoo!ショッピング」「PayPayモール」などの物販ECを扱うショッピング事業（ECモール）の取扱高は同34.5%増の1兆347億円となり、初めて1兆円に到達した。19年10月にオープンした「PayPayモール」や、同11月に連結子会社化したZOZOの「ZOZOTOWN」といった事業拡大が、取扱高の大幅伸長をけん引した。

20年3月期におけるコマース事業の売上収益は前年同期比14.3%増の7427億円、営業利益は同44.7%増の807億円だった。コマース事業にはショッピング事業の他に、「ヤフオク!」などのリユース事業、アスクルなどのコマース関連サービス、クレジットカードの決済金融関連サービスが含まれる。

連結売上収益は同10.3%増の1兆529億4300万円、営業利益は同8.4%増の1522億7600万円だった。