ECモール「Qoo10」の2021年の食品分野の流通総額が2019年の約1.5倍に拡大したと、運営するeBay Japan(イーベイジャパン)が発表した。韓国食品は約4倍に成長したという。
食品カテゴリーの拡大をけん引するのは、「スイーツ・菓子類」「韓国食品」。スイーツの人気は動画やSNSが影響している。
▲「Qoo10」の食品事業の売上推移とジャンル構成比▲食品カテゴリーの詳細な売上構成比「カラフルで写真や動画に映える見た目の商品が若い女性を中心に注目を集めている。動画で商品を知り、『Qoo10』で探すという流れができている」(eBay Japan フードマネージャー 木島夏樹氏)と話す。
▲eBay Japan フードマネージャー 木島夏樹氏他にも、旅行気分で本場の味が楽しみたい人から、韓国の冷凍食品やインスタントラーメンが人気となっている。
アサヒコはイベント有効活用、売上4.3倍に
2021年8月から「Qoo10」に出店しているアサヒコは韓国の食品メーカー「Pulmuone(プルムウォン)」の商品を輸入販売している。2022年2月に行ったライブショッピングでは4000セットを40分で完売した。
アサヒコによると「今期のQoo10における売上高は前年比4.3倍になっている。
▲アサヒコの「Qoo10」における実績メガ割やライブショッピングなどのイベントに参加することで売り上げを伸ばすことができた」(アサヒコ Global事業部 五十嵐司事業部長)と話す。
▲アサヒコ Global事業部 五十嵐司事業部長アサヒコは韓国食品が日本に定着し、ニーズが拡大していることから、2022年3月に韓国輸入品の専門部署「Global事業部」を立ち上げた。今後も新商品を「Qoo10」で販売していく計画だ。
eBay Japanは、韓国や国内の食品メーカーに対し、「Qoo10」への出店誘致をさらに強化する。食品カテゴリーを主力の化粧品やファッションに負けない規模に成長させたい考えだ。