2020.04.30

高島屋、EC売上9.8%増 専門部署で自家需要開拓

「髙島屋オンラインストア」

高島屋の2020年2月期におけるEC売上高は、前期比9.8%増の185億円だった。グループ間の連携を深め、品ぞろえを強化。ギフトだけではなく、自家需要の取り込みに成功し、売り上げを拡大した。

2019年3月にEC事業部を新設し、専務取締役直轄の部署としてグループ間のシナジーを高めている。実店舗やグループMDなどとの連携を強化することで品ぞろえを拡充した。
 
以前はギフトや季節商品などが中心だった。ECサイトの利用頻度を高めるため、自家需要を喚起するような商品を強化。特に強みである化粧品をさらに拡充した。
 
実店舗の顧客をECに誘導する取り組みも強化している。19年から試験的に、中元や歳暮の注文を受け付けるギフトセンターに来た顧客にECを紹介するブースを設置したり、化粧品売り場に来た顧客にECの紹介を盛り込んだ接客カードを手渡したりしている。
 
ECサイトでは店頭渡しの商品を試験的に増やしている。クリスマスケーキで店頭受け取りに対応すると、想定以上の店頭渡し比率となり、需要の高さを確認した。

ECサイトのコンテンツも強化している。商品の裏側にあるストーリーや思いを伝える読み物ページを拡充する方針だ。

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