2022.10.19

GMOメイクショップ、ハートコア、鈴与シンワートが協業 ECのワンストップソリューションを提供

GMOメイクショップと、ハートコア、鈴与シンワートは10月13日、3社で協業し、ECのワンストップソリューションの提供を開始した。企業合併に伴う基盤統合や、マルチブランドを展開するD2C ECの一元化など、複雑なEC基盤の統合における要件定義の段階から、業務フローの整備や、物流・在庫管理の最適化など運用段階までを3社協業によるワンストップソリューションでトータルサポートでサポートし、効率的な運用を支援する。

GMOインターネットグループのGMOメイクショップは、「Commerce for a better future./商取引でより良い未来に」をミッションに掲げ、プラットフォーム事業とシステムインテグレーション事業を展開。中核サービスであるECサイト構築SaaS「MakeShop byGMO」などを提供する。このほど、オールインワンCMSパッケージ「HeartCore」を展開するハートコア、大規模情報システムの開発や物流ITコンサルティングサービスなどを展開する鈴与シンワートと協業し、ECのワンストップソリューションの提供を開始した。

GMOメイクショップが運営する「GMOクラウドEC」は、2022年9月よりハートコアが提供する「HeartCore」との連携を開始し、D2Cやマルチサイトなど複雑なサイトコンテンツの一元管理を可能にするサービスを提供している。今回の3社協業により、複数サイトの運営・一元管理に最適な「GMOクラウドEC」と「HeartCore」によるサイト構築を、両サービスの開発パートナーとしてCMSおよびECサイト構築に豊富な経験がある鈴与シンワートが推進。サイト構築や業務システムにおける要件定義、業務フローの最適化などの上流工程の支援から、EC運用に不可欠な物流や倉庫のサービスまで提供する鈴与シンワートが加わることで、ECのワンストップソリューションとして展開する。



ECサイトのフロントエンドとバックエンドを切り離した最新鋭のアーキテクチャである「ヘッドレスコマース」を採用した「GMOクラウドEC」の「クラウドECプラン」は、バックエンドに依存しない形でフロントエンドのUI/UXを自由にカスタマイズできマルチサイト型のEC構築に適している。

そのフロントエンドを構築するCMSとして「HeartCore」を利用することで、複数サイトにおける全データを同一セキュリティレベルで一元管理できる。デジタルマーケティング機能によるユーザーごとに最適なコンテンツの提供や、コーポレートサイトやSNSなどを含む複数メディアの情報を横断的に利活用することも可能だ。

企業合併によりサイトの基盤統合が必要になるケースや、マルチブランド展開で事業規模の拡大を図るケースでは、「複数のサイトごとに設定していた固有の要件が反映されない」「担当者ごとにデータアクセスの権限を分ける必要がある」など、様々な課題により思うように統合が進まないという状況が発生する。

こうした課題の洗い出しや業務整理の段階から鈴与シンワートが加わることで、スムーズな基盤統合・サイト構築を支援。単純に製品を組み合わせるだけでなく、コンサルティングやアドバイザリーを行うことで、より最適化されたシステムの構築が実現できるとしている。新規のECサイトを開設、既存のシステムからの乗り換えともに、要望に合わせた最適なプラン・見積りを提案し、案件ごとに必要なトータルサポートの体制を組み立てる。

昨今では、事業継承の選択肢や規模拡大・事業多角化の手段として企業合併が活発化しており、中小企業庁の中小企業白書によると、2020年のM&A件数は3730件と高水準になっている。EC事業を展開する企業においても、合併によりEC事業規模拡大を目指すケースが見られるが、これまで別々に管理していたECサイトの基盤統合が必要となり、複雑な要件定義が課題とされている。

また、D2C(Direct to Consumer)モデルが広がりを見せる中、マルチブランドを展開し、それに合わせてECサイトも複数開設するメーカーが増えているため、複数サイトの運営・管理が煩雑化しているといった課題も生じている。こうした課題を解決し、EC事業者の規模拡大と効率的な運用を支援するべく、GMOメイクショップ、ハートコア、鈴与シンワートは3社での協業に至ったとしている。




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