2022.10.18

会員限定通販サイト「Pantrii」、総額約1.2億円を調達 マーケティングや採用を強化

人気ブランドコスメがお得なプライスで購入できるクローズドECサービス「Pantrii(パントリー)」を運営するPARCHIEは10月6日、CyberAgent Capitalをリードインベスターとした総額約1.2億円の第三者割当増資を実施した。今回調達した資金は、マーケティングや採用に活用する予定としている。

PARCHIEの運営する「Pantrii」は、会員制スーパーであるコストコの会員制の仕組みをオンラインに転用した日本初の会員限定通販サイト。人気ブランドコスメが、会員制ならではのお得な価格で購入できる。会員費制によりブランドから出店費用や売上手数料を取らないため、原価に近いお得な会員限定価格を実現。メンバーシップ収益という、売上の規模が大きく利益率も安定する収益基盤が特徴となっている。



現在は、20代女性を中心にSNSでユーザーを増やし、低価格に加え、手厚い返品制度、タイムセールや季節のイベントなど、顧客への圧倒的なコストメリットによって、大きな広告宣伝を行わずに顧客獲得を実現している。

2021年12月のサービス開始から、ダウンロード数は2.5万を突破、トラクション4800%成長しており、「Pantrii」を通してオンライン上でのショッピングをより特別な体験にするべく、この度資金調達を実施。CyberAgent Capitalをリードインベスターとして、Gazelle Capital、F Venturesおよび個人投資家から、総額約1.2億円の第三者割当増資を行った。調達した資金を活用し、会員登録をさらに増やすためのマーケティング・開発体制・採用の強化を図り、事業の拡大を目指す。



これに伴い、「Pantrii」のロゴの変更も実施。「会員にとって一番うれしいショッピング体験を作る」をアイデンティティとして、リッチな印象になるようにゴールドをイメージし、落ち着いた黄色をメインカラーとしたロゴに変更した。



今回の資金調達について、PARCHIE代表取締役CEO 神﨑陸氏は、「pantrii」が想定以上の伸びで成長をしており、会員である顧客の予想以上の熱狂を感じているとし、小売業の流通の概念を変えるとともに顧客や事業者にとって新しいマーケットプレイスとしての価値提供ができるように改善していく考えを示した。

まだ成長の過程であり、提供したい価値を十二分には作り切れていないとし、「今後はカテゴリーの拡大や物流の強化を行い、より会員と事業者がショッピングを通してワクワクできるような体験を提供していきます。今回の資金調達を機に、パントリーは採用を強化しております。プロダクトの急成長に対し、力及ばないところもまだまだ多くあり、もどかしさを感じています。会員制EC『pantrii』に共感し、日本から世界へと展開できるよう一緒に伸ばしていくメンバーをお待ちしています」とコメントした。

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