2022.10.16

ひかり味噌、発酵食品ブランド『ブケリコ』発売 「新しいみその食べ方を提案」

大手みそメーカーのひかり味噌は9月30日、新たな発酵食品ブランドを立ち上げた。茶請けや酒のつまみとして楽しめる発酵食品を販売する。みその消費量が減少する中、新ブランドを立ち上げ、20~30代の顧客獲得を目指す。初年度のEC売上高は3000万円を見込んでいる。

新ブランド「「buquérico(ブケリコ)」では10月30日から、小豆、青えんどう豆、ひよこ豆をみそのように発酵させた商品「bean to MISO(ビーントゥミソ)」と、みそ味のおつまみ「dip&spread(ディップアンドスプレッド)」を販売する。

「『bean to MISO』は温めたミルクにひとさじ分を溶いて、”発酵ポタージュ”にする飲み方がお薦めだ。『みそはみそ汁で飲む』という従来の概念に捉われない、新しいみその食べ方を提案していく」(林恭子取締役コーポレートマーケティング本部長)と話す。


▲新たなみその食べ方を提案

データ調査を手掛けるアクシスリサーチ研究所によると、1世帯当たりのみその年間消費支出額は、毎年減少傾向だという。2021年のみその家計消費支出額は、前年比6.2%減の1617円だった。最も消費されていた2000年と比べると、約61.3%の水準となる。

この状況を受け、ひかり味噌はみそにあまり関心がない若年層を引き込むため、新たなブランドを立ち上げることにしたという。

「国内のみそ市場が減少傾向にある背景には、人口の減少、食生活の変化、生活スタイルの変化などがある。当社ではみその新しい食べ方や使い方などを発信しながら、事業の発展を目指すとともに、発酵やみその文化を後世に残していきたい」(同)と力説する。

今後は新ブランドを着実に大きくし、将来的には海外への販売も計画しているという。

「ひかり味噌という会社をもっと多くの人に知ってもらいたい。みそ汁以外にどうやって使ってもらえるかをずっと考えていた。全く違う世界観にひかり味噌が突入した。小さく生んで大きくし、ゆくゆくは世界での販売を実現させたい」(林善博社長)と期待を込める。





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