2022.10.03

グリーンエース、第三者割当増資による資金調達を実施 企業と連携して食品のアップサイクルを促進

農産物アップサイクル事業を展開するグリーンエースは9月30日、オイシックス・ラ・大地の投資子会社Future Food Fundが運営するFuture Food Fund 1号投資事業有限責任組合、三菱UFJキャピタル、およびリバネスキャピタルを引受先とした第三者割当増資により、シードラウンドの資金調達を実施した。調達した資金は、自社ブランド「Vegemin」で取り扱う商品の販売強化、食品加工の際に廃棄される未利用部位の有効活用事業に利用する。

グリーンエースは、“Green Power for Better Life”をビジョンに掲げ、農産物のアップサイクルに取り組む東京農工大学発のスタートアップ。2018年9月に創業し、東京農工大学、およびJA全農と共同で粉砕技術の研究に取り組んできた。色や香り、栄養成分を保持したまま農産物を粉末化する技術をもとに、2021年1月には自社ブランド 「Vegemin」を立ち上げた。野菜を取れるカタチを実現し、野菜粉末「Vegemin」、野菜入りプロテイン「ToneTone」を開発・販売手軽している。


▲Vegemin

このほど、オイシックス・ラ・大地の投資子会社Future Food Fundが運営するFuture Food Fund 1号投資事業有限責任組合、三菱UFJキャピタル、およびリバネスキャピタルを引受先とした第三者割当増資により、シードラウンドの資金調達を実施した。今回の資金調達により、「Vegemin」で取り扱う商品の販売を強化するとともに、自社の粉砕技術を用い、食品加工の際に廃棄される未利用部位の有効活用事業に取り組むとしている。


▲グリーンエース 中村慎之祐代表

今回の資金調達にあたり、グリーンエースの中村慎之祐代表は、「今、日本では年間200万トン程度の野菜が規格外や価格の調整で廃棄されていると言われています。また、食品加工の現場でも年間120万トン程度の食べられる食品が廃棄されています。こういったフードロスを減らすだけでなく、新しい形・価値に生まれ変わらせるアップサイクルの取り組みを進めることで、持続的で環境に良い食料システムを実現することができます。当社はこれまで、規格外野菜や廃棄される可能性の高い野菜のアップサイクルに取り組んできました。”捨てるのはもったいないから活用する” だけではなく、"美味しいから健康に良いから食材を余すことなく使う"。そんな社会を実現するために、今回株主として参画いただいた企業様たちと事業に取り組んで参ります」とコメントした。

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