2020.05.01

【売上アップの決め手】弁当ECサイト「nosh」、3月度は受注が平常月の2倍に

20代の新規顧客が拡大

弁当のネット通販を手掛けるnoshは、休校の長期化に伴い、3月の受注が従来の約2倍に拡大した。新規顧客の流入と、既存顧客の離脱率低下が顕著に表れており、2020年5月期の売上高を大きく押し上げる見込みだ。新型コロナウイルス禍の巣ごもり消費拡大に伴い、弁当通販の需要が急激に増加している。

ナッシュは、ECサイト「nosh」を運営している。主な顧客は体形維持などを心掛ける35~45歳女性。小学校などの休校を受けて、子育て中の20代女性の顧客が急激に増えたことにより、3月度の受注が大幅に拡大した。

平均販売数は月間25万食のペースだったが、3月度は40万食に急増した。

既存顧客のリピート率にも変化があった。離脱率が低下しただけでなく、注文を一時的にキャンセルする人が減少。全体的な食数の増加につながっているという。


3月は出荷数が大幅に増大

2020年5月期は約15億円の売上高を見込んでいる。当初は10億~12億円を予想していたが、3月からの受注拡大で計画を大きく上回りそうだ。

2019年10月時点で約3万人だったECの登録者数は現在約10万人に達している。新規顧客獲得数も2月は約5000人だったが、3月は約8000人に増加した。

政府が4月7日、7都府県に発令した緊急事態宣言が需要をさらに押し上げている。東京、大阪、福岡など宣言が出された都市からの需要が特に伸びたという。4月以降も増収基調が続いている。

ナッシュは、受注拡大に伴い、工場を24時間稼働とし、生産ラインのスタッフを従来の2倍の70人に増員した。在庫確保のため4月16日に販売を一時的に停止して、受注の受け付けは同22日に再開している。


「nosh」

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