2022.09.29

楽天エナジー、家庭用蓄電池の販売・運用を行う「楽天ちくでんち」を開始 再生可能エネルギーの利活用を促進

「楽天ちくでんち」のロゴ(左)と京セラ Enerezza(右)

楽天エナジーは9月28日、家庭用蓄電池の販売・運用を行う「楽天ちくでんち」をスタートした。オンライン販売に特化することで、求めやすい価格帯での家庭用蓄電池の提供を実現し、持続可能なエネルギー社会に向けた再生可能エネルギーの利活用を促進を目指す。特別価格でいち早く利用できるサポータープログラムの募集も開始した。

楽天エナジーは、再生可能エネルギーの導入促進および国内電力需給の最適化を目指す取り組みとして、京セラと協力し、家庭用蓄電池の販売・運用を行う「楽天ちくでんち」の提供を開始した。従来の蓄電池販売における訪問販売中心の商流を簡素化し、楽天エコシステムの強みを活かせるオンライン販売に特化することで、買い求めやすい価格帯を実現している。さらいにサービスの利用者から蓄電池の運用を請け負うことで、家庭の蓄電池を仮想発電所(Virtual Power Plant/VPP)として運用可能になることから、電力需給状況に対する調整力として蓄電された電力を活用する。

蓄電池の通常販売価格は、10.0kWhが180万円(税抜)~、15.0kWhが210万円(税抜)~。運用コースは、蓄電池容量の100%の運用を楽天エナジーに任せ、毎月定額で「楽天ポイント」2000ポイントが受け取れる「アクティブコース」と、蓄電池容量の70%の運用を楽天エナジーに任せ、毎月定額で「楽天ポイント」1400ポイントが受け取れる「スタンダード」の2つから選択が可能。なお、「スタンダード」コースの場合、楽天エナジーが運用しない30%は、停電時に備えて常に充電しておくことになる。

「楽天ちくでんち」の利用者は、蓄電池購入時に購入金額の1%分の楽天ポイントが受け取れるほか、運用サービス契約中にコースに応じて付与される「定額分」の楽天ポイント、さらに運用サービス契約中の蓄電池の放電実績に応じて貯まる「従量分」の楽天ポイントを受け取ることができる。

サービスの提供開始にあたり、いち早く利用が可能な「楽天ちくでんちサポータープログラム」を実施するとし、プログラムへの参加者(20名/楽天所定の方法で選出)の募集を開始した(募集期間は2022年11月30日まで)。募集エリアは、栃木県・群馬県・茨城県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・山梨県(離島を除く)。

「楽天ちくでんちサポータープログラム」の参加者は、蓄電池の設置後1年の間、楽天エナジーに利用状況を共有し、参加特典として通常の販売価格の30万円引きで蓄電池を購入できる。利用状況の共有により得た情報は、今後のサービス品質向上に活用するとしている。

昨今、国際的な燃料価格高騰により、電気料金が高騰している。さらに地球温暖化に対応する脱炭素のアクションとして注目される再生可能エネルギーは、普及が急がれる一方、発電量が天候に左右されやすいため、他の発電方法を活用しながら電力需給バランスを確保する必要があると言われており、今後の安定的な電力供給と再生可能エネルギーの有効利用のため、蓄電機能とその運用の重要性が社会的に高まっている。

こうした状況を受け楽天エナジーは、「楽天ちくでんち」の提供により、太陽光発電システムの普及にあわせて蓄電池の設置を推進することで、再生可能エネルギーの利活用を促進し、住宅用太陽光発電の余剰電力を活用した電力確保や災害の多い国土における非常用電源の確保など、持続可能な社会の実現に寄与することを目指すとしている。




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