2022.09.28

【生鮮品EC<第2回>】「ミールキットの最新トレンド」消費者の時間の奪い合いに 時短、食品ロス、ピックアップが軸に


【PAKUMOGU】発売から7カ月で15万食に 初年度売上は50億円を計画


ワタミは、ミールキットの販売を強化している。今年2月に販売を開始した「PAKUMOGU(パクモグ)」は約7カ月で累計販売数15万食を達成。ミールキット全体で初年度は、売り上げ50億円、1日3万食の販売を目指す。

「パクモグ」のコンセプトは子どもの完食。対象は3歳から10歳の子どもがいる家庭だ。モニターの子どもの8割以上が認めるメニューを届ける。時短や調理の負担を軽減しながら、食べてもらえるメニューにこだわる。


▲「PAKUMOGU(パクモグ)」は15万食販売

8月1日には、全メニュー、主菜と副菜の2品が15分以内で完成できる大人向けのミールキット「あっ!とごはん」も開始した。


▲15分で完成するミールキット「あっ!とごはん」

ミールキットはECサイトから注文が可能で、全国に展開する525拠点の営業所から、約8000人の「まごころスタッフ」が届けている。


【一問一答】ワタミ 宅食ダイレクト キット事業本部 森園啓司本部長「ミールキットは宅食事業の第2の柱」



――ミールキットの販売が順調のようだ。

宅食事業における第2の柱として社内的に力を注いでいる。「パクモグ」の利用者は30代までが9割を占めており、ウェブ経由の新規入会が中心だ。ウェブで注文して、まごころスタッフが届けるという流れだ。週1回分から注文できるため、お客さまが柔軟に利用できる点が強みだ。

利用者からまごころスタッフを通じてダイレクトで意見を聞くことができるため、サービスや品質の改善にもつなげており、ECとの差別化を図ることができている。

――「あっ!とごはん」を投入した理由は?

「パクモグ」を販売してから、子どもを対象に認知が広がった。一方で、「あっ!とごはん」は、子ども以外の大人でも利用できるように味付けし、15分という時短を追求した。

当社としては先行する他社のミールキットサービスには足元にも届いていないため、よりミールキットの魅力を多くの人に知ってもらうことに力を注ぎたい。使いたいときに使うことができる注文の柔軟性を追求しつつ、継続的な利用につなげていきたい。





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