2020.04.29

ZOZO、「WEAR」販売、D2C参入など続々 『売場』と『商材』拡張する新戦略

新たな成長モデル構築へ


ZOZOは4月28日、今期(2021年3月期)以降、売り場と商材を一気に拡張し、新たな成長モデルを構築すると発表した。ファッションコーディネートアプリ「WEAR」にカートを実装し、商品購入を完結できるようにしたり、インフルエンサーとD2Cブランドを立ち上げたりする。新たなテクノロジーでコスメ販売を本格化したり、ハイブランドの取り扱いを開始する計画もある。前期業績が計画未達になり、新型コロナウイルスの影響も出ている中、あらゆる手を打ち、成長を加速させる考えだ。

今期以降の経営戦略として、「売り場と商材の拡張」を掲げた。売り場拡張の第1弾はすでに着手している「PayPayモール」での販売強化だ。新規顧客の獲得においては、すでに「PayPayモール」が「ZOZOTOWN」の半数近い規模に達している。「PayPayモール」では30代後半〜50代の獲得に成果が出ており、10代後半〜30代の顧客に強みがある「ZOZOTOWN」と補完関係にあると説明する。


「ZOZOTOWN」と「PayPayモール」の年代別の顧客層

今後は、「ZOZOTOWN」のノウハウを提供し、「PayPayモール」のUI/UXを改善したり、ブランドクーポンなどのノウハウを提供したりする。

MAU(月間アクティブユーザー)が1200万を超える「WEAR」上で「ZOZOTOWN」の商品を販売する。これまでは「WEAR」から「ZOZOTOWN」に顧客を誘導し、購入を促していたが、「WEAR」上で購入まで完結できるようにすることで、購買率が高まると見ている。


「WEAR」上で購入を完結できるようにする

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