2022.09.15

【こだわり商品開発】中庄本店「ZuT溶けにくいアイス」、特殊技術で気温35度でも溶けにくい

独自技術で溶けにくいアイスクリームの開発に成功

食品の卸売事業を手掛ける中庄本店が開発したアイスクリームが注目を集めている。自社特殊技術により、気温が35度に達しても、1時間ほどアイスクリームの形状を維持できる。「溶けにくいアイスクリーム」として、消費者の間で認知度が高まっているという。
 
商品名は「ZuT(ずっと)溶けにくいアイス」。アイスクリームメーカーのFULLLIFE(フルライフ)が開発した「イチゴポリフェノール」に、ワカメなどの海藻成分を絶妙な割合で配合することで、「溶けにくい」アイスクリームの開発に成功した。
 
一般的な冷えたアイスクリームは、時間が経過すると、脂分と水分が分離し、徐々に溶けてしまう。同商品は脂分と水分が分離しないため、時間が経過しても、冷たく固い形状を維持できる。

記録的な猛暑もあり、今夏の販売数は好調に推移した。夏場のスイーツ以外にも、商品の用途があるという。
 
「もともとは摂食嚥下(えんげ)障害の高齢者に向けて開発した商品だった。摂食嚥下障害者は咀嚼(そしゃく)能力が低下し、ご飯や菓子が食べにくくなる。アイスなら食べやすく、栄養価も高い。ただ、通常のアイスだとすぐに溶けてしまうため、時間をかけて食べるのに向いていない。なかなか溶けないアイスを開発することで時間をかけて食べてもらえるようにした」(広報担当)と話す。
 
さまざまな訴求方法があるため、より幅広い消費者に購入してもらえるとみている。PR方法に磨きをかけ、機能性をアピールし、さらなる認知度向上に努めていく。




RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事