2022.09.13

オイシックス・ラ・大地の投資子会社、食品保存期間延長技術のAKORN Technologyに投資

KORN Technologyは生鮮食品の保存期間を延長できるコーティング剤を開発している

オイシックス・ラ・大地の投資子会社であるFuture Food Fundはこのほど、フードイノベーションに特化したCVCファンドFuture Food Fund1号において、アップサイクルされた非遺伝子組換のとうもろこしなど、100%植物由来の原材料を用いたコーティング技術を開発・提供するスタートアップ、AKORN Technology, Inc.(米国)に投資を行った。

Future Food Fundは、日本の食のスタートアップエコシステムを作る為に、フードイノベーション領域に特化した国内外のスタートアップ企業への出資を目的としたCVCファンドを運営する投資子会社として、オイシックス・ラ・大地株式会社により設立された。パートナー企業とともに、国内外の先進的な食・農・ヘルスケア領域への積極的な投資と、販売や商品開発などの支援も可能としており、日本国内でスタートアップ企業を支援するエコシステムの構築を目指している。

2022年8月1日には、CVCファンドFuture Food Fund1号において、食品保存期間延長技術を開発・提供するAKORN Technologyへの投資を実施した。

2019年11月に設立したAKORN Technologyは、廃棄されるとうもろこしなどを100%植物を原材料としたコーティング剤にアップサイクルする技術を開発・提供している。アボカドなどの生鮮野菜・果物に塗布することにより、コーティングされた生鮮食品の保存期間延長を実現し、生産段階でのフードロスや流通時の廃棄の削減が可能になる。味や香り、見た目など品質面での改善も期待できるため、消費者のより良い食体験の向上にも貢献が期待されるほか、専用機器などが不要なため、比較的容易に導入できることも強みとなっている。

Future Food Fund1号では、今回の投資を通じて食品廃棄削減に貢献すると共に、より高品質な青果を消費者に届けられるよう事業の拡大支援を行っていくとしている。本投資により、Future Food Fund1号の累計投資総額は約9億円、投資先は16社(内、海外投資先5社)となった。

エコシステムの事例として共同商品開発や販売支援等が進み、フードテック・ニューフード領域の活性化に繋がっているとし、今後もフードテック領域への投資を進めると共に、新たに2号ファンドの立ち上げも視野に更なるエコシステム構築を目指す考えを示した。




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